孤独な男と女、ひかれあった途端に別れがやって来る。
読後、うるうるしそうになりました(汗)。
金で雇われた殺し屋と、その雇い主に頼まれて夜の相手をするはずだった女。
そんなもの必要ないと、男は突っぱねてそのまま寝てしまうのだが。
女は仕事だからそばにいて酒でも呑んでいると言う。
それぞれ哀しい過去を持っていたのだが。
女は過去を語り泣くが、男はそれを聞いて自分の過去を思い出して瞳を潤ませる。
お互いにいたわる様子を見せるのだが、悪いことをしている男には、追手である佐武と市が待ち構えていた。
雇い主に消されそうになるが、そこは女の告げ口で助かるのだが、女もそれがバレて命を奪われそうになるのである。
男は女を助け、やり残した仕事に向かうのだが、彼の前には市が待ち受けていて…。
仕事が済んだら戻ってきてね…そんな約束、悪い男にするもんじゃない!(汗)…(涙)。
心にとても染みるお話でした。
小学館「ビッグコミック」1971年12月10日号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「佐武と市 捕物控(14)」から)