(創作)ケンカはやめて今日も、どこかで争いが生じている。関係ないものから見れば、同じ姿にしか見えないかもしれない。同じような立場だから、争える。そういうこともあるのかもしれない。同じ舞台に立てることじたい、選ばれたふたりなのかもしれない。同じ時代のライバル。争いあえる仲間がいると、今を一生懸命になれると思う。お前も、ライバルぐらい自分で探せよ。茶猫たちは、朝からケンカをすることで私にそう教えてくれたのかもしれない。一匹は逃げたが、もう一匹は私にいつまでもにらみをきかせていた。(終わり)