石ノ森章太郎らしき、若い男が、レコードを聴いている。
流れているのは、白鳥のみずうみでしょうか。
バレエとして有名なこの作品。
彼は、バレエとしてではなく、ドイツの昔話として描きます。
日本でも、鶴の恩返しというお話がありますが、どんな小さな生き物にも目をやる優しさは、いつかいいことにつながってるといいな。
出てくる動物たちが、ディズニー以上に可愛らしい。
石ノ森章太郎らしい、マンガのコマで遊ぶ絵心(笑)。
マンガだから…というセリフもクセになります。
集英社『りぼん』1960年お正月特大号 初出。
(講談社『石ノ森章太郎 デジタル大全』より『おてんばバンザイ』から「いっしょに、白鳥のみずうみを聞きません?」を読んで)