(創作)わが家のセンタクシ | ネムリ・モヤのブログ

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アートと旅と食を愛す孤高の仮面ライダー好き女

目の前に、真っ白なかたまりがあった。

おなかがすいていたので、思わずそれをつついてみたが、雪ではないようだ。

そこに、女神が現れてこう尋ねた。

「あなたが欲しいのは、砂糖かしら?

それともジャムかしら?」

「僕は、何もいらない。

いるとしたら、スプーンだろうか」

「そうですね、出すのをすっかり忘れてましたわ」

そういうと、あわててキッチンに戻る妻の後ろ姿を眺めている。

今日は、ヨーグルトだったが、食材は変われど、わが家の女神は、少し選択肢のずれた質問を毎日僕になげかける。

いつまで、笑っていられるかな。

…僕の中の勝負だ!(終わり)