廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。初対面同士の子どもたちの目的は、みんなで安楽死をすること。病院の一室で、すぐにそれは実行されるはずだった。しかし、12人が集まった部屋のベッドにはすでに1人の少年が横たわっていた。

彼は一体何者なのか、誰かが彼を殺したのではないか。このまま計画を実行してもいいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、12人の子供たちは多数決を取ろうとする。



図書館でタイトルをみて、なんとなく借りました。安楽死を希望する12人ですが、みんな理由は違います。精神病院では、違う病気の人同士を同じ病室に入れて、自分を客観的にみられるようにすると聞いたことがありますが、こういうことかな。


この集いに招かれるには、事前にネットで心理テストに答えなければいけないのですが、その合格基準に驚かされる!


私は普段あまり人と話す機会がなく、2人で話すだけでも結構緊張したり、後から1人反省会とかしてしまいますが、12人の中で疑ったり、疑われたり、話す技術は参考になりました。


ちょっと文章が私には合わなくて、最後まで読むのがしんどかったですが、最後まで読んでよかった。病院以外で(廃病院でしたが)希死念慮を治すひとつの可能性がある、と感じました。


途中、バルビツール系睡眠薬とか出てきて迫力満点です。横紋筋融解症の説明もあります!