ツノハズ・ホーム賃貸二課におまかせを
内山 純
なかなか営業成績を出せない澤村の新しいパートナーとなったのは、トップセールスを誇る美人営業・神崎くららだった。気が強く先輩使いの荒いくららにこき使われながら、大家と店子の間を飛び回る澤村だったが、二人の担当物件にはおかしな謎がつきまとう。
恋愛になりそうでならない、楽しく読みました。
あまりじっくり読むタイプの作品ではないので、私の興味持ったとこを書きます。
住人から、緑の虫の形をした宇宙人が部屋に出るので撃退してくれ、と依頼を受けて愚直に殺虫剤を持って依頼人のところに行くのですが、この依頼人は、劇団員で澤村が怒るか、試していた。
このやりとりが面白く描かれていて、笑いました。
澤村は結局怒らないのですが、私に似てるなーと思いました。
私は抗うつ剤とか、睡眠薬とかの副作用でイライラ怒りっぽくなって、双極性障害と診断されました。それから正しい怒りかわからなくなって、他人に怒れなくなりました。
腹が立っても、私の頭がおかしいかも、と思って我慢するのです。
家族には結構当たってましたが。
住人が宇宙人の話したら、普通怒るものですか?
最後、試してたんだよ!と言われても、澤村は、この人妄想持ってなくてよかった、と安心します。私もそうです。
私、向精神薬のせいで重大な後遺症持ったか、と心配してましたが、普通に(まれに?)薬を飲んでなくてもそういう人がいるのですね。
この作品、最後の方に薬の副作用で亡くなった人も出てきます。フィクションですけどね。
澤村がベンゾジアゼピンの薬害にあったらどのように怒るんだろう?
私も試してみたい
興味あり人は読んでみてください!
ではでは