上皇陛下がまだ皇太子でいらした頃の記者会見でしたか(今調べたらご夫妻が銀婚式を迎えられての記者会見)、「お互いに配偶者としての点数を付けると何点ですか」という問いに対して、明仁様が「努力賞を」美智子様が「感謝状を」と答えられたのでした。
私は偶々その会見を見たのでしたが、まだ年若く経験の未熟な私にも判りました。これは事前にお二人で打ち合わせて、美智子様の考えでそう答えるように決めたのだな、と。記者会見での質問は、事前に伝えられることになっていますから。会見のその場では、美智子様は「努力賞」という言葉に意表を突かれて、というか、嬉しい驚きでハッとしたような顔をされていましたが、「いやあれは演技だよね」と当時の私は思ったのでした。
今上陛下がまだ1歳の頃の会見で、「お子様と意思は通じますか」と尋ねられた明仁様が「通じませんね」と答えたのに対し、美智子様が「通じますね」と答えて非難されたのは有名な話です。一般人の感覚では「母親が幼児と意思疎通できるのは普通のこと」です。微笑ましく、そうですよね、で済むこと。しかし昭和30年代の皇室関係者の間では「皇太子殿下が、できない、と言っている傍から、私はできる、と発言するのは不謹慎なことだ」という感覚だったのでしょう。それやこれやで結婚後数年間に色々と非難の的にされた美智子様は、発言に慎重になり夫君と良く打ち合わせて言葉を発するようになられた、と。そういう経緯を知っていたので私は上記のような感想を持ったのです。
宮内庁の誰でしたか、以下のような発言もあったと記憶しています。「(明仁様に)○○については如何なさいますか」とお尋ねすると「あちら(美智子)は、どう言ってるの?」と仰ることが多いので、殿下はやはり妃殿下にお気遣いされておられると拝察します、と。羹に懲りてなますを吹く、でしょうか。昭和帝が健在でおられた時分にはそれでよかったのかもしれません。しかし平成の御世になってからは弊害、と言っては言い過ぎかもしれませんが、皇室関係のことは美智子様の意向で何でも動くような状態になってしまい、一種の勘違いが生じたのではないかと私は思います。
今上陛下の後継者について様々な意見が飛び交う昨今の状況につけ、訝しく思わざるを得ません。第3子の出生に際しての「お許しが出たので」という秋篠宮の発言の「お許し」が果たして明仁様主導のご意向だったのかしら、と。