その①
その②




吹雪の中、玄関前のチャイムを鳴らすおさーん。

しばらくすると戸が開き、50代なかばくらいの

女性が顔を出した。



 「夜分スイマセン、あの、私、そこで

 事故ってしまって、車が動かなくなって

 しまいました。

  近くにガソリンスタンドとかなくて

 困っておりまして・・・。

  タクシーを呼んで、そこまで行きたいので

 よろしければタクシー会社の電話番号を教えて

 いただけないでしょうか・・・

 急にこんなお願いでご迷惑とは思いますが・・・」




考えた末のセリフがこれだった。



すると奥さん(だと思う)はわざわざ車を見に

出てきてくれた。

そして、フロントガラスに雪が積もりかけている

車を見ると

 「とにかく、家の中へどうぞ」

と言ってくれた。

仕事でおさーんが守山から来てることに驚き

しばらくどうしようかと考え込んでいる様子だった。


すると

「ちょっとここで待っていただけますか?

 寒かったでしょう。

 どうぞ座ってくださいね」



と言って、和室の戸を閉めて出て行った。


ひとり残されたおさーん。


畳の部屋にテーブルがあり電気も点いていたので

今まで誰かそこにいたのだろう。

部屋の中も暖かく、おさーんは正座をしながら

さて、これからどうなるんだろう?と

思いながらたたずんていた。



そして次に部屋に現れた奥さんを見て

少しびっくりした。

まさかまさかの展開である。



つづく・・・