人生長く?生きてたら
「あの時ひょっとしたら死んでたかも」
っていう体験をすることがある。
まあ、ないに越したことはないけれど。
今回はそんなお話。
「死んでたかも」な事件が起こったのは滋賀県。
今年もそうだけど、その年も大雪の「当たり年」で
滋賀でも大雪が振り、交通機関は連日麻痺していた。
その日、仕事を終えたおさーんは営業車で事務所へと
帰る途中だった。
そうだ、「事件」の話をする前に、滋賀県の地図と
「事件」が起こった場所を載せておこうと思う。
●が事件現場。
●が事務所。
いま思うとよくこんな距離を、仕事とはいえ
車で移動していたなあと思う。
まあ、それはともかく
季節は2月。時間は午後7時過ぎだったろうか。
その日も朝から大雪で、帰宅で通る「湖岸道路」は
すぐ横が琵琶湖なために、湖からの風を受けて
横なぶりの雪が車を揺らしていた。
フロントガラスのワイパーを全速で動かしても
追いつかないくらいで、中腰になり、目を凝らして
運転しなければいけないほどだった。
ここでまたまた写真を。
「湖岸道路」といってもイメージがわかないと思うので
いい写真があったので拝借してきました。

雪のない湖岸道路。
すぐ横が琵琶湖で、ドライブするにはもってこいの
絶景が広がっている。
ところが、雪が降ると

車が通らないと「轍(わだち)}が見えないほど
路面は雪で覆われてしまう。
そしてガソリンスタンドもなく、民家もほとんどない。
街灯もあるけれど、2月の午後7時である。
おまけに吹雪のように雪が横から降ってくるのだ。
こんな運転するには最悪の状況の中、真っ直ぐに続く
直線道路を、あろうことか、おさーんは時速100kmほど
の速度でぶっ飛ばしていたのだった。
すれ違う対向車もほとんどないため、ライトを上向きにして
出来るだけ前方まで見えるようにしながら運転していた
その時だった
「あっ!!!!」
と思ったときにはもう遅かった。
ライトが前方10メートルほど先の路上に落ちている
角材を照らした時には、おさーんの車はそれに乗り上げていた。
「ドーーーン!!!」
というもの凄い衝撃が伝わってきた。
急いでハンドルを切る。
このまま対向車が来たら衝突してしまう。
そして琵琶湖に突っ込んでしまったら・・・。
時間にして数秒だったろう。
とにかく「このままでは死んでしまう!」
それだけを避けるために思い切りハンドルを切った。
雪で凍った路面にタイヤをとられ、グルグルと回転しながら
車は道端の砂利に突っ込んだ。
「助かったーーー。」
いまでもその時の事は鮮明に思い出せるけど
不思議と恐怖は感じなかった。
時速100kmで走る車が角材に乗り上げたのだ。
しかも吹雪で路面は凍結している。
車が横転するか、それこそ琵琶湖に突っ込んでいても
不思議はないほどの大事故だ。
なのに止まった車の中のおさーんは冷静だった。
つづく