人に言われてショックを受けた言葉って
誰にでも1つや2つはあると思う。
そんな「忘れられない言葉」についての思い出。
新しいギターを買ってからは毎日10時間くらいは
弾いてたと思う。
授業がある日はそうもいかないが、休みの日などは
それこそ朝から晩まで1日中弾いていた。
フォークギターは弦が固いため、力を入れて押さえないと
なかなか音が鳴らない。そのため指の先は豆ができて
カチカチになっていった。
ギター経験者なら誰もが通る「Fコードの壁」もなんとか
クリア。アルペジオも出来るようになり、あとは弾き語りを
するだけ、というところまで弾けるようになった。
剛に目覚めさせてくれた先輩からポスターをもらい
額に入れて部屋に飾った。
そんなある日、道産子の友達М(高校からライブハウスなどで
歌ってた。おさーんがギターを買うきっかけになったのは
彼が目の前で尾崎の曲を歌ってくれたからだ。おさーんにとっては
ギターの師匠といってもいい存在)
と一緒に、夜中にギターの練習をしていた時のこと。
夜中なのでなるべく音を出さないように注意してたが
お互い盛り上がってきてついつい音が大きくなってしまう。
そのとき・・・
隣の住人が壁をドーン!!と蹴ってきた。その拍子に掛けて
あった剛の額入りポスターがドーン!!と落下。
「ヤッベー・・・(-_-;)」
おさーんとМは顔を見合わせて肩をすくめ、苦笑い。
仕方なくその時点でギターを弾くのはやめざるをえなかった。
これには後日談がある。
なんと次の日、ハイツの大家さんがおさーんの部屋にやってきて
「昨日苦情が来たよ。あんまり夜中に大きな音を立てちゃ困るなあ。」
よっぽど腹を立てていたんだろう。隣の住人が大家に言ったらしかった。
「ハイ、(´Д`;)ヾ ドウモスミマセン」
おさーんは素直に謝った。
週末になるとお酒を手土産にくる友達がいた。
そいつは自分では飲めないのだが、おさーんのために
親父さんのウイスキーをこっそりと持ってきてくれる
とてもいい奴だった。
そんなある日のこと。
酒も入りすっかり気持ちよくなったおさーん。上達した
ギターの腕前を見せたくて、彼の前で披露することにした。
その頃は弾き語りも少し出来るようになっていたので
1曲歌ってみた。
すると、友達はポツリとこう言ったのだった。
「お前、ギターは10万やけど、歌は10円やなあ。」
それを聞いたおさーん。
「・・・、あっ、そ、そうかぁ・・・、うーーん。」
落ち込んだ。かなり凹んだ。
自分では決して音痴ではないと思うのだが、こうも冷静に
指摘されると、もう人前で歌う気がしなくなってしまう。
今思うと「10円の歌声」だろうが練習しておけばよかった。
下手くそでも歌い続けていれば、それなりに歌えるように
なったと思う。
その時のショックが尾を引き、おさーんは人前で弾き語りを
することにかなり臆病になってしまった・・・