地獄の修行の続きは先輩の、このひと言から始まった。
「俺なー、剛のビデオに映ってるねん!」
「ええ!?どーゆーことですか?」
「まあ、ええからええから、とりあえず観てくれや」
言った意味がよくのみ込めず、ぽかーん?としている
おさーん達にお構いなく、先輩はさっさとビデオデッキに
テープを入れ始めた。
「んじゃ、いくで、、よー見とけよ。」
そして、テレビの画面には兄貴のライブ映像が流れ出した。
「オーマイガー!!」
さっきの先輩の歌だけでも辟易してたのに、今度は
リアル兄貴の歌かよー。しかもライブって・・・。
たっぷり2時間はあるんちゃうの~
あまりの仕打ちに頬をピクピク引き攣らせながら
目の前に流れる映像をただ呆然と眺めてました。
すると・・・
「ココ、ココ、な?俺映ってるやろ?」
と、いきなり先輩が言った。
その時おさーんは魂がどっかへお散歩して、抜け殻のように
なっていたので、先輩の言葉にすぐには反応できなかった。
「えっ、あ、ハイ!あれ?どこですかぁ?」
慌てて画面を見ると、ステージで歌ってる兄貴の映像ではなくて
客席のファンの映像が映っていた。曲に合わせて口ずさんでいる、
それをカメラが次々に抜いていく、その姿が流れてました。
「もーっ!ええか?巻き戻すで。ちゃんと観とけよ。」
少しイラッときたのだろう、苦笑いを浮かべた先輩は
リモコンでキュルキュルと巻き戻し、再生ボタンを押した。
今度見逃したらどエライことになりそうだったのでおさーんも友達も
目を凝らして画面を観ていると・・・
「オーーーッ!ほんまやー!!先輩やー!!」
驚いたことに、ほとんど画面のど真ん中に、大きく口を開けて
手を叩きながら、兄貴の歌を歌ってる先輩の姿が映ってるではないか。
少し顔を歪めて頭を左右に振りながら必死で歌ってる先輩。
完全に兄貴ワールドに入ったその姿は、カメラマンにとっては
絶好のアングルだったのだろう。
「な?映ってたやろー。エッヘン!」
さすがに、エッヘン!とは言わなかったけど、鼻の穴を膨らまし
実に満足気な先輩は、腕組みをしたまま、軽くうなずきながら
じーっとその画面を見ていた。そして画面と同じように、
顔を少し歪め、頭を左右に振りながら、歌を口ずさみ始めた。
その姿を見て、おさーんの中で何かが変わり始めたんだなー。
あれほど毛嫌いしていた兄貴である。曲を聴くのも、CMが
流れただけでもチャンネルを変えていた兄貴の存在。
なのに、映像の中のファンはこんなにも必死に、なかには笑顔で
歌ってる人もいる。
実際に、隣にいる先輩がそうなんだから。
このあと、さらに衝撃を受ける事態が発生!!
それは・・・・
つづく
「俺なー、剛のビデオに映ってるねん!」
「ええ!?どーゆーことですか?」
「まあ、ええからええから、とりあえず観てくれや」
言った意味がよくのみ込めず、ぽかーん?としている
おさーん達にお構いなく、先輩はさっさとビデオデッキに
テープを入れ始めた。
「んじゃ、いくで、、よー見とけよ。」
そして、テレビの画面には兄貴のライブ映像が流れ出した。
「オーマイガー!!」
さっきの先輩の歌だけでも辟易してたのに、今度は
リアル兄貴の歌かよー。しかもライブって・・・。
たっぷり2時間はあるんちゃうの~

あまりの仕打ちに頬をピクピク引き攣らせながら
目の前に流れる映像をただ呆然と眺めてました。
すると・・・
「ココ、ココ、な?俺映ってるやろ?」
と、いきなり先輩が言った。
その時おさーんは魂がどっかへお散歩して、抜け殻のように
なっていたので、先輩の言葉にすぐには反応できなかった。
「えっ、あ、ハイ!あれ?どこですかぁ?」
慌てて画面を見ると、ステージで歌ってる兄貴の映像ではなくて
客席のファンの映像が映っていた。曲に合わせて口ずさんでいる、
それをカメラが次々に抜いていく、その姿が流れてました。
「もーっ!ええか?巻き戻すで。ちゃんと観とけよ。」
少しイラッときたのだろう、苦笑いを浮かべた先輩は
リモコンでキュルキュルと巻き戻し、再生ボタンを押した。
今度見逃したらどエライことになりそうだったのでおさーんも友達も
目を凝らして画面を観ていると・・・
「オーーーッ!ほんまやー!!先輩やー!!」
驚いたことに、ほとんど画面のど真ん中に、大きく口を開けて
手を叩きながら、兄貴の歌を歌ってる先輩の姿が映ってるではないか。
少し顔を歪めて頭を左右に振りながら必死で歌ってる先輩。
完全に兄貴ワールドに入ったその姿は、カメラマンにとっては
絶好のアングルだったのだろう。
「な?映ってたやろー。エッヘン!」
さすがに、エッヘン!とは言わなかったけど、鼻の穴を膨らまし
実に満足気な先輩は、腕組みをしたまま、軽くうなずきながら
じーっとその画面を見ていた。そして画面と同じように、
顔を少し歪め、頭を左右に振りながら、歌を口ずさみ始めた。
その姿を見て、おさーんの中で何かが変わり始めたんだなー。
あれほど毛嫌いしていた兄貴である。曲を聴くのも、CMが
流れただけでもチャンネルを変えていた兄貴の存在。
なのに、映像の中のファンはこんなにも必死に、なかには笑顔で
歌ってる人もいる。
実際に、隣にいる先輩がそうなんだから。
このあと、さらに衝撃を受ける事態が発生!!
それは・・・・
つづく