今回のブログは内容が

内容なだけに

ちと長くなりまする・・・






NHKスペシャルで

『虐待カウンセリング』

という番組を見た。

作家・柳美里さんの500日にわたる

カウンセリングのドキュメンタリー。


よく聞く話に

「虐待の連鎖」というのがあって

親から虐待を受けて育った子供は

自分の子供にも虐待をしてしまう。


本当にそうなん?

だったら自分はそうしないように

気を付けたらええんちゃうの?


と、能天気なわたくしは思う訳ですが

そう簡単にはいかないんやね・・・


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案の定というか

柳さんも父親からは鼻の骨を

折るほど殴られるという虐待を

母親からは

「あんたなんか産まなきゃよかった」

という言葉の虐待を受けていたという。



わたくしが驚いたのは

柳さんがカウンセラーの先生に対して

「これって虐待ですか?」と

訊ねていたこと。



傍から見ると、完全な虐待なのに

当事者はそれすら分からない。


なんでなん?


不思議に思いながら番組を見ていると

その謎が解けてきた。




一言でいうと

「感情を封印してしまっている」


わたくし、前から感じていたのですが

柳美里さんを見て


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「なんかこの人、あんま表情ないなー」

とか

「のっぺらぼうみたいやなー」


とか

失礼な感想を持ってて

それはこの番組を見てても変わらず

彼女の笑顔はほとんど見れなかったです。



まあ、内容が重いので

当然なのかもしれないけど

幼児期の虐待の影響で

自分の感情を表現することが

上手く出来ないのも

理由の1つにはあると思う。




柳さんはいわゆるシングルマザー。

一人息子を育てながら

執筆活動をしてるわけですが

彼女は、その息子に対して

虐待をしてると告白。



なんと10何時間も叩き続けたり

食事を与えたなかったりと

そして驚くことに

その内容を、息子の泣いた顔と一緒に

ブログにUPしてるとか叫び



虐待してる間は

もう相手が子供だという事を忘れ

感情の赴くままに

殴ったり、暴言を吐き続けるそうな・・・



自分でも悪いと知りつつ

どうしても止まらない。

このままではいけないと

今回の取材を受け、カウンセラーの元に

通い続けている。




番組では他にも

たくさんの親が登場し

涙ながらに、我が子への虐待を語っていた。


中には4年かかって

自分の虐待癖(という言葉は適切かなあ?)

を克服した女性も登場していた。



彼女達はみな一様に

自分の親から虐待を受けていたのが

信じられないけど、事実だった。





で、柳さんのカウンセリングも

いよいよ核心部分へと。

「虐待の連鎖」

つまり、柳さんの父親・母親の

子供時代へのインタビューへと入っていく。




その中で、やはりというか

母親も子供の時に虐待を受けており

彼女はそのあまりのトラウマに

カウンセリングを受ける事を

拒んでしまった。



カウンセラーの先生は

他人の私より、家族である柳さんに

お母さんの幼少期の事を聞いてみてはどうか?

とすすめるが



「聞くのが怖い。母がそうやって

 ダムの堤防のように

 感情の堤防を張り詰めているので

 それが決壊してしまった時に

 母も自分も流されてしまうのではないか・・・」




確かに、そうかもなあ。

でも、そこを乗り越えないと・・・



と、やはり第三者からは思えるんやけど

当事者にして見ると、めちゃくちゃ不安で

勇気のいることなんやと思う。



それ以来、柳さんの気持ちは不安定になり

ツイッターでも、自分の精神状態が

揺れいていることを告白していました・・・



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母親へのインタビューは

そんな結果になってしまったけど

父親に関しては、とても進展が見られた。




最初のカウンセリングでは

父親に対して虐待に関する質問は

一切出来ずに終わってしまい


その理由を尋ねられると


「42歳の自分が

 父親と話をする時は

 子供の頃の自分に戻ってしまう。

 だから、怖くて何も話せない・・・」





実際に、親に対して、今でも

こんな感情を持っている人って

多いんちゃうかなあ。

特に、虐待を受けた人ならなおさら。




そんな、柳さんと父親の関係だったけど

カウンセラーの先生と3人で

父親の生まれ育った、韓国に行き

そこで初めて

父親の子供時代のことや

父親も虐待を受けていたことを知ったことで

柳さんの心境に変化が見られた。


「父といる時は 子供のままの自分が

 息苦しかったけれど

 父親の子供時代を知ったことで

 その虐待に対しては

 「かわいそうだなあ」と思う」



と、初めて自分の感情を語ることが

出来るようになっていた。


 
ちなみに

その虐待も、聞いていてかなりブルーになるほど

ひどいものでした・・・ショック!




帰国した柳さんが

一人息子に対して

今までとは違った対応が出来ると

ホッとした表情で話す姿に

なんか救われた気がしたなあ。





実は、その日の夕方に

福山雅治のFM番組の中で

他愛もないトークがあって

「福山さんの子供時代って

 家族で特別な行事とかありました?」


という質問に対して

「ないない。うちはそういうの

 なかったなあ。」


と答える福山さん。


それに対して

「じゃあ、結婚したら、そういう行事って

 すると思いますか?」


との質問に

「しないね。だってしたことないんだもん。

 愛されたことのない人間は

 愛し方を知らないし

 したことのないことは

 できないでしょう」



と、いつもの軽いトークに

まあ その時は笑いながら

わたくしも聴いていたけど


なんかねー

NHKのドキュメントを見終わると

妙に、この福山さんの言葉が蘇ってきて

ちょっと考えさせられたなあ・・・



「愛された事のない人間に・・・」かあ

悲しい言葉やね。





今回の番組を見て

わたくしも昔は父親に対して

どう接していいか分からない時期があり

その時の事を思い出したりして。


虐待を受けたとか、そういうのはなく

たぶん思春期には誰もが通る道やとは

思うけど

あの時は

父もどうしていいのか分からなかったんやと

今になると冷静になって

受け止める事ができるんだな、これが(笑)


ま、それについては

いつかまた書きたいと思いまーす。




最後に


自分の親に対して どう接すればいいのか

分からない時は

親の生まれ育ったルーツを知ることで

その中に答えがあるような気がする。

それは他人にも言えることかも知れへんと

しみじみ思いましたー。