鼻と口、喉は繋がっているというけれどー。

本当ですぞえ、いやはや、皆さん。

わたし、昨日。

げにも恐ろしか経験を、わたし、したとあるです。


夕飯時。

薩摩汁を食していた。

主食としてでは、勿論、ない。

汁物としてちょいと、作ったまでの話である。


最後の一口。

牛蒡の感触が、口にあった。

と、(!!)

喉を滑ってゆかないのである。

喉を滑って食道へ。当然の定理(?)が、逆流している。

上顎を上り、鼻の奥・鼻筋へと向かうどこかでストップ。

曰く停止し、そのままとなっているのだ。

全くどういうわけであろう。

「ご飯粒が喉に引っ掛かって云々」

なんて程度のものは、既に円熟の域である。

んが、んがですよ、皆さん。

「逆流して来て引っ掛かる」

なんての、初めてでしたな。

記録に値、するだろう。

「なかむら初めて物語」

早速、筆を執るの図だ。


いやはや、いやはや。

気持ち悪くて仕方がない。

妙な感じに、詰まっている。

気になり、気になり、仕方がない。


「フンっ!」

強くかむ。

「フンっ!フンっ!」

感情を込め、更にかむ。

「フンっ!フンっ!ふっ、フンっ!」

更に2、3回。何となく出てきそうだ。

決めなければ。


と、思い出したのが「ハクション大魔王」

テレビアニメが始まる前に、大平透声のクシャミが凄かったですな。

印象的な演出だった。


よぉーし、魔王の力を借りませう。

思い出してみる。息を大きく吸ってから、全てを押し出すようにしてみるのだ。

「ふっ、ふっ、フンっ!」

すっぽぉーん!

見上げますれば、小さな牛蒡の切れ端が一個、台所の天井を舞っているので

ありました。


素晴らしい。

世には様々な男や女、少年・少女がいるけれど、「鼻から牛蒡(ごぼう)」

ごぼうですよ、皆さん、牛蒡。

あのように芸術的に牛蒡を出す女何ぞ、古今東西。

わたししか、いないかも知れぬ。