元大阪人で十三住まいだったスティーブン・セガールが
「エクスペンダブルズ3」に参戦することを祈って、
彼が絶頂期だった頃の作品を見直した。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/db/20/j/t02200326_0300044412645572424.jpg?caw=800)
今回チョイスしたのは「グリマーマン」と「沈黙の要塞」である。
両作ともセルDVDの日本語吹き替え版で鑑賞。
両作にいえる事だが、
やっぱり過去にTVのロードショウで放映されていた
吹替作品の方がクオリティ高いね。
TV放映版で改めてリリースしてくれねぇかな。。。。
■「グリマーマン」1996年
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/63/69/j/t02200323_0500073312645578401.jpg?caw=800)
※セガール映画のポスターって必ずセガール先生の顔がデカデカとポスターの面積を占めるよね。
わざわざ猟奇殺人と混同させて暗殺をするという、まどろっこしいお話。
‘セガールが犯人ではないか?’との匂わせ方もただ挟み込んでいるだけだし
ジョン・M・ジャクソンがボブ・ガントンを裏切るのも、布石なし。
とても展開が散らかっている。
セガール初のバディモノではあるが、
キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズのキャラクターがイマイチ掴みにくくて
クラッシック映画好き(ワーナー映画の古典出まくり)で泣き上戸、
後半は急に、セガールの暴慢ぶりに振り回される相棒というプロトタイプになる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/1b/f6/p/t02200127_0702040412645572427.png?caw=800)
※セガール初のバディもの。セガール先生は必ずパートナーがブラック系やアジア系である。
それでも本作がセガールらしさを保っているのは
やはり随所に見られるセガール拳。
セガールらしい残忍な道具の使い方。
先ずは、超有名な‘ナイフが仕込まれたクレジットカード’
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/b2/a6/p/t02200120_0721039312645573097.png?caw=800)
※セガールの間合いに入った三人組は瞬殺。
狭い車内で拳銃のグリップ側で相手の脳天をボッコボッコ!
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※「拳銃はこうも使えるんだよ!」と相手を撲殺。
また本作はセガールの衣装にも目がいく。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/6a/b1/p/t02200139_0628039612645574325.png?caw=800)
※お気に入りのヘビロテ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/da/38/p/t02200122_0673037212645573101.png?caw=800)
※お気に入りのシャツに派手ながらのアウターはおりました。
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※これ部屋着です。
また、この時期のセガール映画には
ちゃんとした俳優さんが出演している。
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ボブ・ガントン
「まるでシェークスピアのようだな」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/90/10/p/t02200124_0722040612645573096.png?caw=800)
ブライアン・コックス
セガールに脚撃たれます。
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やっぱり日曜洋画劇場の吹き替え版の
「それがお前のベストかぁぁぁ!」は名シーンです。
セガール先生、顔怖すぎ。。。
■「沈黙の要塞」1994年
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20130813/09/813662999/0d/cc/j/t02200295_0446059912645578402.jpg?caw=800)
※セガール先生のキャリア史上唯一の監督作で、ゴールデンラズベリー監督賞を見事受賞。
製作と監督を兼ねている。
とても‘セガール’という位置づけを理解しやすい作品だ。
彼はネイティブアメリカン、ブラック系、アジア系などのマイノリティの味方で
非白人的なトラディショナルを信仰している。
特筆はセガールが描く精神世界。
ネイティブに命を救われたセガールは、ネイティブの後押しで精神世界で死んで生まれ変わる。
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※ネイティブアメリカンの酋長の洗礼を受けるセガール。その後、セガール先生の脳内イメージ映像が炸裂。
この修行で明鏡止水の境地に達したかと思ったが
とにかく‘スクラップ&スクラップ’‘サーチ&デストロイ’を繰り広げる。
とても手がつけられない。
マイケル・ケインが
「地獄の黙示録」「フルメタル・ジャケット」のロナルド・リー・アーメイを
傭兵として雇っても、太刀打ちできない。
石油採掘工場がセガールの手でぶっ潰される!
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※何故かマイケル・ケインが出てる。
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※「地獄の黙示録」よろしく、オイルまみれになりセガールに奇襲をかけるリー・アーメイ。(その後瞬殺される)
※リー・アーメイが劇中にセガールを比喩する言葉が面白い。
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※実はビリー・ボブ・ソーントンが出ている。リー・アーメイの部下役。
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※CMディレクターでアーヴィン・カーシュナーが出てる。当時の職人監督です。
アクションの殺陣も良く、
本来護身目的の合気道を、攻めに使ったらどうなるか?!というのを体現してくれる。
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※武器は手の延長線上。棒術も披露。工場内での殺陣が本当に素晴らしい。
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※セガール先生お得意の即席小道具。ペットボトルをサイレンサー代わりに使う。
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※映画序盤の酒場での喧嘩。喧嘩をふっかけて来た労働者と‘手のひら返し’で遊ぶセガール。
※オレの地元ではこんな遊びは流行っていないぞ。
ラストはセガール先生の大演説。
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※石油採掘工場を破壊するために、石油垂れ流してた癖に、環境問題語るな!というツッコミはさておいて
改めてこの演説を聴くと、
石油会社に頼るこの世の仕組みに言及しており、的は外れていないと思う。
とアクション面においても精神面においても
‘セガール’という存在を理解するのに最適な一本です。
以上。セガール絶頂期作品の見直しでした。
それにしてもセガール近作と比べても、全く性質は同じでブレていないよな。
(クオリティは抜きにして)
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