お姉様の荷物を急いで片づけて、お姉様に続いてお部屋を出ました。

 

お姉様は私に

「ドレア、出かける前に着替えておいで。そうね、ミニのワンピースでいいわ」

 

お姉様に言われた通り、ミニのワンピースに着替えて外に出ました。

いつの間にか、女装で出かけることには何の抵抗もなくなっています(というより、これが普通になっています)

 

「湯の坪街道」って言うんだそうですけど、お店がたくさん並んでいる、比較的狭い通りをお姉様に続いて歩いていきます。

 

お姉様がいろんなお店に入っていくのを私はついていくだけです。

「金賞コロッケ」という看板(貼り紙?)が見えます。

「おいしそう・・・」と思いましたが、私が食べられるはずもなく、お姉様に「おいしそうですよ」と伝えました。

 

「ドレア、1つ買っておいで」

 

「はい、お姉様」

 

お姉様のために並んで1つだけ買いました。

「あら、意外とおいしい(笑)こんなに食べたら、夜は食べられなくなりそうね」

 

お姉様はほかにも、さつま揚げの大きなのを串に刺したやつや、お饅頭など食べ歩きできそうなものを私に買いに行かせて、食べています。

 

私は、お姉様が食べ終わるのをそばで待っていて、ゴミを捨てに行きます。

 

私、こんなのが全然嫌じゃないんです。

お姉様だけが食べるのが当然だと思ってますし、お姉様のお世話をするのがとても楽しいんです。

 

相変わらず、時々バイブのスイッチが入ります。

悶える私の姿を見て、お姉様は喜んでいます。

 

「ドレア、こんなに人が多いところで感じてるの?エッチね」

 

かなり長い時間お店を回りました。

おみやげにバームクーヘンやジャム、それにチーズケーキなども買いました。

お姉様のお友だちにあげるんだそうです。

 

私は・・・当然何も買いませんし、何も食べませんでした。

 

ホテルに戻ると、一番憂鬱だった「温泉」です。

「女装で温泉に行く」という命令だったからです。

 

続く