11:00過ぎ、駅に向かいました。

 

駅に着いて、しばらく待っていると、朋美さんが登場。

水色のブラウスに紺のパンツです。

「仕事ができる女性」のオフって感じです。

 

私には気づかない感じだったので、近づいていきました。

 

「こんにちは~」

 

「え!中野さん? ビックリ、完全に女の子ですね~。

まさか、ここまでとは、想像以上です!」

 

ほめられて、とっても嬉しかったです。

靴がぺったんこで、朋美さんはヒールのあるパンプスだったので、朋美さんの方がちょっと大きい感じでした。

 

「中野さん、じゃ変よね?名前とかないの?」

 

「あの・・・美和子って言ってます。(本当の名前の)良和も美和も『よしかず』って読めるのでいいかなって」

 

「うん、いいですね。じゃあ、美和子さんでいきます」

 

「朋美さん、今日はよろしくお願いします」

 

「こちらこそ、美和さん、女2人で遊びましょ」

 

朋美さんがなぜ私を誘ってくれたのか、何をさせようとしているのか、このときはまだわかりませんでした。

おさがりの服をくれたり、月に1回遊んでくれたり、何か目的があるんだろうな、とは思っていましたが。

 

それは、この後、お買い物に行ったときに少しだけわかった気がします。