イメージをお借りした
妄想のお話です
BLです

ご理解いただける方のお暇潰しになれば…
m(__)m



〈side  O〉




おいらは
ダンスを覚えたかっただけなんだ……


いや、そもそもオーディションだって
受けたくて受けたワケじゃねぇし

母ちゃんが行けっつーから仕方なく……


でも、ま、受かってみたら
ただでダンス教えてくれるっつーし

んなら、

自分で満足できるまで
通ってみっかな…って



出来ないステップが
できるようになるのは嬉しいし

先輩のキレっキレの動きは
いつまでも真似してみたり

ダンスは全然飽きなかった





それから
ちょうど1年ぐらい


おいらは

そろそろ高校のことも考えなきゃだけど

めんどくさいな〰️
勉強、得意じゃねぇし

ここで踊ってるほうが
頑張るほど上手くなるの、感じられるし
楽しいんだよね……

ぼんやり考えてた頃だったかな





初めてみた翔くんは


とにかく可愛いかった


合格してレッスン受けてんのは
小学生もいっぱいいたし

翔くんも、ちっちゃくて
絶対、小学生だと思ったのに

その割りに妙に礼儀正しくて

な〰️んか、
こまっしゃくれたガキだなって(笑)


そのくせ
おいらはなぜか
ヤな感じは全然しなくて

後でおいらのいっこ下って聞いて
びっくりした
見た目、幼な過ぎない?
中2なら、そりゃ挨拶ぐらい出来るか……


「よろしくお願いします」
って頭下げられて

あれ?
ってなった



「……ねぇ、
……おいらたち、どこかで会った?」

「…(・・?……」

きょとんとして、
おいらの目をまじまじ覗き込む
翔くんが、これまた、かわいくて……

…じゃなくて!!


あっ、これはなんか
言っちゃイケナイやつだ……

なんでか、そう感じて

「いや、のりちゃんに似てたから……かな💦」

「……のりちゃん?…」

「う、うん💦のりたかくん……」

翔くんが、学校の友だちに似てることにして
誤魔化した


のりちゃん、ゴメン
ホントは全然似てねえ……


「…じゃ、似てるよしみで
オレとも仲良くしてくださいね🎵」

なんて、
可愛い顔が、さらに可愛いセリフを吐く


「おまえ、調子いいな〰️…」
言いながら、顔がニヤケるのを抑えられない…



おいおい、簡単に信じるなよ

こんなかわいこちゃん、
そうそういるわけねぇだろ

全然自分をわかってねぇな、こいつ……

しょうがねーなー
おいらが面倒みてやんなきゃ、な〰️
なんて





今になって考えたら

おいらはあんときもう、


気付いてたのかもな

自分たちのこと……





♪どんな最後が待っていようと
もう離せない手を繋いだよ
隣で君の側で
魂がここがいいと叫ぶ