イメージをお借りした
妄想のお話です
BLです


ご理解いただける方のお暇潰しになれば…
m(__)m 




〈side  O〉




「さとしくん……
キス、していい…?」


彼女のこと、聞かなくちゃって
ちゃんとしょおくんの眼を見て
話そうとしたのに


その眼が

どんどん熱を帯びてきたと思ったら



また、抱きしめられて

しょおくんの顔が見えない



見えないけど



耳元で響く
しょおくんの
切羽詰まった
低い声


おいらの全身に共鳴して
カラダの自由を奪う


これを拒めるヤツがいるんだろか?
女でも男でも…
いたら教えて欲しい



しょおくんがいいなら
誰も泣かないんなら
おいらはいいよ、って

言おうとしたのに


自由を奪われた喉からは
音が発せない
言葉にならない


「さとしくん、嫌なら逃げてよ…」


嫌なワケねぇだろ
逃げてたまるか


「逃げないなら、知らないよ」


何を?
知らないって?


って
考えられたのはここまで


ふってきた
信じられないくらい、、ふわっふわの
しょおくんのくちびる…


そりゃ何度も、こっそり
想像してたけどさ



想像してたより
百倍やわっこくて
想像してたより
一万倍気持ちいい……


そのふわふわで
おいらの気持ちもふわふわ
どこかへ飛んで行く……




意識を手放すギリで


「知らないよってこうゆうことか……」


って頭を掠めて 

本日2度目の
思考停止……









〈side  S〉


…甘い、赤ちゃんみたい
なさとしくんの匂い

気付いてはいたけど

憧れてたけど



我慢してたんだ
ずっと



一度だけ、ふざけたフリして
さとしくんを背後から羽交い締めにして
うなじをくんくん🐶したことがある


「やめろよぉ❗」
って
笑いながらだけど
飛び避けられたから

触られるのが苦手なんだな、と思って

さとしくんに嫌われたくなくって

すぐに離れた……



てのと



もうひとつは

その一瞬の匂いで
オレのほうがどうにかなりそうだったから…


マジでヤバくて


怖くって
二度とそれ以上近づけなかったんだ






好きだよって言われて
我にかえって
いろんな感覚が戻ってくると


憧れてたこの香りに
一気に包まれる


香りに急かされるように
夢見心地で口づけると


…ダメだよ神様
これ、さとしくんの唇は18禁にしなきゃ…
オレ、まだ17だから刺激強すぎ
禁断症状出そうですけど?



さとしくんの
甘い香りと
唇が

オレの
心を麻痺させて
カラダを覚醒させて

もう、自分じゃ止められない
わかんなすぎて、怖いけど


受け止めてもらえんのか、なんて心配は
なんか、どうでもよくなってきちゃった
いいよね?
さとしくん……