担任の先生の家に泊めてもらった夜、先生とお風呂に入って雑巾を洗うがごとく強烈にごしごし全身を洗われ
お風呂から出たら、なぜか施設にあるはずの僕の衣類が用意されており、その瞬間に「もうあそこに帰らなくていいんだ」
と、小学生らしからぬ観察・予想が心を安定させました。
今でもよく思い出すのが この時 「 何かが変わる 」 という 妙な感覚??
小学6年生ですよ・・・・ へんに大人びた 落ち着いた 妙な感覚???
そういえば子供のころから 「 友達 」 と呼べるひとは 一人もいなかったのです。
いつも一人でいた記憶しか出てきません。
ち~っとも 寂しくはないんです。 ただただ 周囲の環境や かかわる関わらずに関係なく人を観察していました。
およそ子供らしからぬ 人との接し方をしていたと 後年 この担任の先生から聞いたことがありました。
お風呂から出たら 先生の奥さんが ご飯を用意してくれていて 久しぶりに 湯気が上がっているご飯やお味噌汁に
思わずうれしくて涙があふれてしまい ふとみると 先生も奥さんも 一緒に泣いてくれた光景を今思い出してもうるうるしちゃいます。
その晩は疲れてしまったのか 温かいお布団のせいか すぐに寝落ちしちゃいます。
翌日 普通に通学。。 その週は 先生が今までの事をさまざまに質問してきて それに答えるという日々を経て
日曜日の朝 先生が 神妙な表情で 語りかけてきます。
「 これから君を 一人の人間として 話し合いたいんだけど 先生の言っていることわかるか? 」
との 問いに なぜかうれしい気持ちで 「 はい 」 と答える。
「 自分の力で生きていくって想像できるか? 」 との 先生の問いに 「 働きたいんだけど どこで 働けるかな 」の
僕の問いに 先生はひどくびっくりした表情で 「 そのことを話そうと思っていたんだ 」と
「 先生の隣の部屋が(アパートの)空いているんだ。そこで自分で働いてお金を稼いで家賃を払っていろいろ払って
ご飯を食べるのも自分で稼いだお金で食っていくんだ 」
先生のこの言葉を まるで 待ち望んでいたかのように即答で 「 お願いします 」 と答えた自分にちょっと驚きながらも
大きくうなずく先生と笑いあいました。
私の人生の第二幕の スタートです。
余談ですが まだ隣に住むまでに少々の日数があり 先生のお宅に居候している間
奥さんが赤ちゃんに授乳しているのを見かける場面があったんだけど そんな時 「 自分はどうだったんだろう? 」
僕をおいていった母親は 先生の奥さんのように まるで菩薩様のような穏やかで優しそうなあんな表情で僕をみつめていたのだろうか? 先生の奥さんは 時々眠いのを必死でこらえたり あくびをしながらだったり それでも 赤ちゃんの顔を覗き込みながらおっぱいをあたえていた・・・・・・・・・・・・。。
自分をおいていった母親を恨んだり 寂しくなったりもせず あたりまえのようにただ 疑問だけを持っていた ・・・・変な子供でした。
アパートを借りるまでに いろんな大人のひとと 毎回おんなじ話を 繰り返し々話し ようやく新居が決まります。
賃貸契約は 先生名義 !!!!!
これがどれほど大変なことかは自分が大人のルールを知るまで考えもしてきませんでした。
今自分が仕事関係の人たちに様々なルールを話すようになってからさらに実感したのが、、、
≪ スゴイ先生だった ≫ と いうことでした (-0-)
次回は 労働編です~ (^0^¥