鷹蔵総合病院に行くといつものように本を読んでいる飛鳥がいた。

仁「飛鳥、なんで病院なんかにいるんだ?」
突然現れた俺に驚きを隠せない飛鳥。

飛鳥「仁こそなんでここにいるのよ。わたしが目的なら帰って。」

仁「母さんと約束したから来たんだ、飛鳥がどんな状況であろうと絶対離れないって。」

飛鳥「仁にはさんざんお世話になってきたからこれ以上迷惑かけたくないの!お願いだからわたしのことは忘れて。」

仁「迷惑なんて思ったこと俺は1度もなかったよ。キモチワリィけど俺、飛鳥に惚れてるみたいだわ。」

頬を赤くして観念した飛鳥は大きく深呼吸して口を開いた。

飛鳥「わたしね、拡張型心筋症っていう病気でね結構重症なんだって。心臓移植が必要なの。だからドナーが見つかるまで入院するんだ。」

拡張型心筋症。前にドラマで聞いたことのある病名だった。そのドラマでは突然死もありえる難病ということが説明されていた。仁はかける言葉を無くし自分の無能さをしった。自分にはどうしてやることもできない。そう悟った。

仁「ドナーが見つかれば治るんだよな?なら俺もドナー探してみるよ!どう探すか分からないけどとりあえず調べてみる!」

飛鳥「ありがとう。無茶だけはしないでね。わたしのために時間を使うのなんて無駄なことなんだよ。」

いつも以上にネガティヴな発言をする飛鳥。仁は学校帰りのカバンからノートとペンを取り出した。

仁「なぁ、病気が治ったらなにがしたい?明日初給料日なんだ!結構働いたらだいぶ入ると思う。それで飛鳥をどこでも連れてってやるよ!!」

飛鳥「治ったらかぁ。1度でいいから富士山登ってみたいなぁ。雲の上からの景色をみてみたいの。」

仁「富士山か!2人で登ろう。約束な。」
指切りげんまんをして俺は病院を後にした。
それから毎日飛鳥の入院してる病院へ行き1日1つ、やりたいことや食べたいものをノートに書いていった。

1週間後〜

その日は医者から許可をもらい特別にケーキを用意した。

仁「飛鳥!今日誕生日だろ!?ケーキお医者さんから許可もらって買ってきたぞ!」

そういい扉を開けたが一瞬なにが起こっているかわからなかった。飛鳥が倒れていた。