真昼間のラブホ
誘われたのではなく自らが選んだこと。
アマウツシという男性は、あくまでも
「あなたを輝かせることが使命です」
という。
セックスをしたい訳ではなく
今の私が留まってしまっている固く閉ざされた檻から
引っ張り出す手段がセックスでしかなかった。
固く閉ざされた檻
そこには鍵なんてかかってなくて
本来なら私は自由に出入りができる。
が、これまで誰も入ってこないように
私は閉ざしていた。
でもアマウツシの男性は
その鍵がかけられていない檻に気づき
すんなり入ってきた。
そこにあったのは「愛」
であり
それに気づき受け入れた「愛」
ただ、
育まれるのが「愛」だとすると
期間が短すぎる。
愛は湧くものなのかもしれない。
アマウツシの男性はこれまでのアマウツシさんではないと思う
と綴ったけれど
アマウツシの男性は小さく分解され
私の固まる檻の中へも溶け合って入り込んできたのだと思う。
決して完全に一体化するのではなく
小さな粒子で私の中へ。
愛の粒子で。
この初めて体を絡ませてから
ちょっぴりぎこちない関係となった。
セックスの今に集中できない私。
心と体が分離した私に鋭い質問を投げかけてくる。
過去は幻
という言葉で
過去を掘り返されていく。
もうプライドもない現実ではあったけれど
更なるプライドの根源とも言える
片隅に残した小さなカケラまで引っ張り出していく。
プライドへの言葉は心底痛んだ。
でも受け入れられるのは
湧いた愛と共にある言葉であり
愛しかない言葉は
受け入れられるのだと思う。
そこにはあなたを輝かせるためにどんな姿にもなります
という愛の思いからの言葉。
とあるインド生まれの哲学者を思い出す。
カリスマ的存在で、みんなに教えを説いていた。
でも実際の生活は影の姿があり、不倫の娘さんが暴露ではないけれど、これまでの父の生活を暴いた。
もしも、自らのカリスマ的存在が、影の生活をずっと持っていたと知ったならば。
がっかりするのかな。
私がこの暴露の内容、
彼が伝える言葉を見て感じたのは「愛」。
関係性に他人がなんと思うかは別として
彼の周りの登場人物には愛が伝わっていたように思う。
偶然にも当時片思いで眺めていた彼はこの話題に触れた。
そこにあるのは愛。
まるで何かを夢見てコメントを送ったりもしたけれど。
眺めていた彼がこの複雑な影の生活を送っていたらしいと後で知った。
でも今はがっかりすることなく
これも「愛」なんだなと思う。
境界線なんてない
ミックスジュースみたい。
愛
はどこまでも相手を自由にする。
あなたは私のもの
という所有が
愛を愛でなくしてしまうのだろう。
愛は切ない
それは切ることすら出来ない
瞬間に湧くのかもしれない。
アマウツシの男性のアマ。
全てが含まれているアマ。
影の生活とあるけれど
影であり表。
表であり影
この世には現れてしまう。
瞬間瞬間
愛を湧かせ生きている
この哲学者は
ホンモノの愛を生きていたのだと思う。
それは仕方なく生きるのではなく
どう生きたいかをも
選ぶことができる
幻の過去も未来も取り去って
イマを正直に生きたトキ
ごく自然にピタリと合うヒトとが出会う
これがこの世のワンダーランドなんだろうな。