蓮根、手堀り工程 | 築地 八百屋の日記

築地 八百屋の日記

築地市場の青果で働くものです。
日々、全国から集まる旬の野菜!
また、あまり出回らない変わった野菜を
紹介していきます!

先日紹介した紅蓮根、手で掘っている話をしましたが、いまいちイメージが湧かないかも・・


そこで、以前徳島に伺った時の写真を使って、ちょっと紹介します。



蓮根畑といえば、水面からせり立った大きな葉と花のイメージですが、


10121886890800022382_hlvaky33la.jpg



それらが枯れるとこうなります。


築地 八百屋の野菜日記
ここから、立葉の残りを刈り水をはります。この状態でも蓮根はりっぱにできていて、むしろ美味しいのですが

サビがついていて売れないんですしょぼん


サビはてなマーク


蓮根の穴は通導組織と呼ばれ、空気(葉の光合成で作られた酸素も)を茎や根に送るパイプで、地上の茎や葉にある穴とつながっています。


そう、通気孔なんですビックリマーク


そこを通る空気と水の中の鉄分が化学変化を起こしてサビになり、蓮根の表面についてしまうのです。

そこで、水をはり空気の流れを止めると、徐々にサビは落ちて、私たちが見かける白い蓮根になるのです。


だから、よく見ると、赤黒く擦れたみたいなサビが残ってたりするので、よく見てみてください目


面白い事に、紅蓮根は、このサビを落とす過程でだんだん赤くなっていくのです


水をはりサビを落としたら、(紅蓮根の場合赤くなったら)いよいよ収穫です。


その前に手掘りで収穫するのですから、今度は水を抜かなきゃいけないあせる

人とユンボが入っても大丈夫になるまで待ちます。


だから、この時、大雨が振ると収穫できないのです。



築地 八百屋の野菜日記
いよいよユンボウの登場ですが、


続きはまた次で・・・・ガーン