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∂カラーパープル

アメリカ映画

 

 

 

 

 

 

 

監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 メノ・メイエス
原作 アリス・ウォーカー
製作 スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ、クインシー・ジョーンズ、フランク・マーシャル
音楽 クインシー・ジョーンズ 
撮影 アレン・ダヴィオー
編集 マイケル・カーン
出演 ウーピー・ゴールドバーグ、ダニー・グローヴァー、マーガレット・エイヴリー、オプラ・ウィンフリー、アコーシア・ブシア
154分
製作国 アメリカ合衆国
配給 ワーナー・ブラザース
本国公開 1985年12月16日
日本公開 1986年 9月13日
1986年度キネマ旬報ベストテン第6位

それまでアクション活劇やSF,ファンタジーなど娯楽色豊かな作品を作り続け、世界中で大ヒットを飛ばしてきたスピルバーグ監督がはじめて人間ドラマに取り組んだ作品です。しかも、登場人物がほぼ黒人ばかりで、原作者のアリス・ウォーカーは、はじめ白人であるスピルバーグの監督に反対だったそうですが、スピルバーグの熱意に負けて、彼の監督による映画化をまかせたそうです。
また、それまでの作品の音楽はもっぱらジョン・ウィリアムスと組んでいたスピルバーグでしたが、本作での黒人音楽の役割が大きいことから、本作での音楽をクインシー・ジョーンズにしたそうです。

1909年、南部ジョージアの小さな町。そのはずれに住む黒人の一家。自分もまだ子供にすぎないセリー(デスレータ・ジャクソン)、のちに(ウーピー・ゴールドバーグ)が、子供を生みました。父親は彼女が父さんと呼んでいた男です。父さんは生まれた子供をセリーの乳房からもぎとってどこかに連れていってしまいました。セリーの心の支えは妹のネッティ(アコースア・ブシア)だけでした。ネッティは綺麗だし頭もいいのです。
やがてセリーはミスター(ダニー・グローヴァー)に嫁ぎました。ミスターは4人の子持ち。最初、彼はネッティを望みましたが父さんが断わり、代わりにセリーが嫁ぐことになったのでした。朝から晩まで掃除、洗濯、料理、子供たちの世話をして、ミスターにのしかかられるために。やがてとうさんとミスターのみだらな手が、賢くやさしいネッティへと向けられたことを知ったセリーは、ネッティを家から逃げるように説得。ネッティは牧師夫妻に助けられてアフリカヘ渡っていきました。
ある日、ミスターは歌手のシャグ(マーガレット・エヴリー)を家に連れて来ました。セリーがシャグの面倒をみているうちに、2人の間に奇妙な友情が芽生えた。セリーの忍従の人生に驚くシャグと、夫の愛人ではあるが美しい心と自立の精神を持つシャグに、目を開かせられたセリー。セリーの魂は目覚め、自分も人間であること、真っ暗だった未来に道が開けているかもしれないことに気づくのでした。その魂が激しく燃えあがったのは、ミスターが何年にもわたって隠していたネッティからの多くの手紙でした。その手紙のありかを教えてくれたのもシャグでした。ネッティは元気でアフリカで伝導生活を送っていたのです。
一方、ミスターの息子ハーボ(ウィラード・ヒュー)の妻ソフィア(オプラ・ウィンフレー)は気が強く負けん気が災いして離婚するハメになります。しかも彼女は白人市長夫人に反抗的な態度をとったことから長い刑に処されてしまったのでした。ハーポはソフィアと別れた後、愛人のスクィーク(レイ・ドーン・チョーン)を自分の酒場で働かせていました。そしてセリーは、ついにミスターに家を出る決心を伝えました。驚くミスターはセリーをなじりますが、シャグはセリーの味方につきました。そして長い刑で弱気になっていたソフィアも、セリーの反逆を見て、かつての元気がよみがえったのです。
セリー、シャグ、そして歌手を目指そうとするスクィークが新しい人生を求めて旅立っていきました。数年後、新しい生活も落ち着いた頃、セリーの前に、愛するネッティが姿を現わしました・・・。

題名の『カラーパープル』とは「紫色」のことです。原作者は、自然の中で紫色が意外に多いことに気づき、小説の題名にしたそうです。そして、スピルバーグ監督も映画にそのままの題名をつけました。
映画のラストで、別れ別れになっていた姉妹が、美しく咲き乱れた紫色の花々に囲まれて再開する場面が象徴的に描かれています。
本作では、紫色のほかにも、赤、緑、青など鮮やかな色が象徴的に使われています。

本作は、父親の子どもを妊娠して出産するという衝撃的なシーンから始まります。ラスト近くになって、この父親は実の父親ではなかったことがわかるのですが、とにかく主人公のセリーが父親にも旦那にも奴隷の如く扱われ続けます。そんな悲惨な生活を送っているのですが、セリーの生き方に暗さはありません。目の前の人生を精一杯生きている、そんなセリーの明るさを鮮やかな色彩が表しているようです。

セリーの前に現れる二人の女性、ソフィアとシャグ、彼女たちの堂々とした生き方がセリーにとって希望となっていきます。
そしてもう一つは、別れ別れになった妹ネッティからの手紙です。どんな辛い目にあっても旦那であるミスターの元を離れなかったのは、ネッテイから手紙が来るかもしれないという思いだったからでしょう。しかし、その手紙は何年もの間ミスターの手によって隠され続けてきたのです。そのことを知ったセリーはついにミスターに逆らい、その元を離れていくのです。
従属的な生き方しかできなかった女性がついに自立して一人で生きていく、黒人社会のある家族を通して描いた物語です。

(∈ http://blog.livedoor.jp/sinumadeni-mitaieiga/archives/9288674.htmlより引用・編集)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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