∂ツリーハウス Kindle版

角田光代  (著)  形式: Kindle版

 

           

 

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∂あらすじは、戦後新宿で中華料理屋を開いた祖父母の代から始まった三世代家族の物語。祖父が亡くなって久々に集う家族を見て疑問に思う孫の良嗣の視点から始まります。
戦中の満州時代から戦後日本に引き揚げてきてからの日本の主要事件が家族のちょっとした出来事とリンクして不自然さなく描かれていき、最後に良嗣が「家族を繋ぐものは根っこではない。希望なんだ。」と気付く場面で終わります。

こんな会話に心動く!

離婚しようかどうしようか迷って実家でブラブラしている娘(叔母)に語りかける父(祖父)の言葉;

「そこにいるのがしんどいと思ったら逃げろ。逃げたことを自分でわかっていれば、そう悪いことじゃない。闘うばっかりがえらいんじゃない」という。

こんなセリフ;

孫の良嗣から後悔した事はないのかと聞かれた祖母のヤエが「あの人も私もね、逃げて生き延びたろう。逃げるってことしか、時代に抗う方法を知らなかったんだよ。そんなだったから、子どもたちに、あんたの親にね、逃げること以外教えられなかった。私たちは抗うために、生きるために逃げたんだ。でも今はそんな時代じゃない。それは申し訳ないと思うよ」と。
この他にも地位や権力といったものとは無縁ながらひたむきに生きた普通の人々の生き様が胸に迫ります。

 

 

∂内容紹介

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣(よしつぐ)は、初めて家族のルーツに興味を持った。出入り自由の寄り合い所帯、親戚もいなければ、墓の在り処もわからない。一体うちってなんなんだ? この際、祖父母が出会ったという満州へ行ってみようか──。かくして、ばあさんとひきこもりの叔父さんを連れた珍道中が始まる。満州、そして新宿。熱く胸に迫る、小さな中華料理屋「翡翠飯店」三代記。伊藤整文学賞受賞作。

∂内容(「BOOK」データベースより)

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣は、初めて家族のルーツに興味を持った。出入り自由の寄り合い所帯、親戚もいなければ、墓の在り処もわからない。一体うちってなんなんだ?この際、祖父母が出会ったという満州へ行ってみようか―。かくして、ばあさんとひきこもりの叔父さんを連れた珍道中が始まる。伊藤整文学賞受賞作品。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

角田/光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『かなたの子』で泉鏡花文学賞、同年『紙の月』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 

 

 

 

  

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