∂葬儀屋の次の仕事

マージェリー・アリンガム

 

  

 

 

∂読者レビューから引用

1949年に原著が刊行されたアリンガムの第15長編、第二次大戦の傷跡も生々しいロンドンの旧家を舞台に起きる連続怪死事件。といってもストレートなパズラーでは決してなく、作者の主眼はユーモアを持って奇矯で愛すべき登場人物達の生態を描くことにあり、その生き生きとしたキャラクターの造形の面白さは英国探偵小説を読む悦びを充分に堪能させてくれる。謎解きの要素は薄味でも真相は意表をつくもので海外でアリンガムの代表作品の一つと目されているのも納得。

 

∂内容紹介

ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。教養ある血筋を襲う不可解な事件! 素人探偵アルバート・キャンピオンが暴く、葬儀屋の“次の仕事"とは……?

∂内容(「BOOK」データベースより)

ロンドンのこぢんまりした街に佇む名家の屋敷。曲者ぞろいの一家に起きた連続怪死事件!素人探偵キャンピオンが探る、葬儀屋の“お次の仕事”とは…?

∂著者について

1904年、英国、ロンドン生まれ。別名マックスウェル・マーチ。文筆家の家系に育ち、16歳の頃で長編小説を書き上げる早熟の天才ぶりを見せ、1923年に冒険小説Blackerchief Dickrを発表、27年には犯人当ての長編ミステリThe White Cottage Mystery(1927)を新聞連載している。The Crime at Black Dudley(29)に端役で登場したアルバート・キャンピオンはLook to the Lady(30)以降の作品でシリーズ探偵となり、映画化された「霧の中の虎」(52)や英国推理作家協会賞シルバー・ダガー賞受賞長編「殺人者の街角」(58)など、数多くの長短編が書かれた。シリーズ19作目の長編Cargo of Eaglesを執筆中の1966年に死去。同作は夫フィリップ・ヤングマン・カーターによって補筆・完成した。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

アリンガム,マージェリー
1904‐1966。別名マックスウェル・マーチ。英国、ロンドン生まれ。文筆家の家系に育ち、16歳で長編小説を書き上げる早熟の天才ぶりを見せ、1923年に冒険小説Blackerchief Dickrを発表、27年には犯人当ての長編ミステリThe White Cottage Mystery(1927)を新聞連載した。30年代からは重厚な物語性や人物造形に力を入れ、社会情勢や関係業界事情を背景にして探偵小説と風俗小説との融合をめざすような作風を示すようになる。『殺人者の街角』(’58)で英国推理作家協会賞シルバー・ダガー賞受賞

井伊/順彦
早稲田大学大学院博士前期課程(英文学専攻)修了。英文学者。トマス・ハーディ協会、ジョウゼフ・コンラッド協会、バーバラ・ピム協会の各会員

赤星/美樹
明治大学文学部文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

 

∂Lyn

StartingOver 2020