∂20世紀

アルベール・ロビダ

http://www.robida.info/

 

       

 

 

∂1882年に書かれた1952年のフランスのパリを中心としたヨーロッパ世界。だから、これから起こる第一次・第二次の世界大戦を想定していないので、現代から見ると、若干違和感がある。女性のコスチューム等がフランス等の革命直後の華やかさに溢れていたりして。世界中、まだ結構貧しかったはず。また、クルマの発達がまったく想定されていないのも不思議な気がするし、そのくせ、やたらと空である。空中を浮遊することに思いが行っているのが、なんとなく可笑しい。それに、女性の社会進出は、まあ、当時の風潮からしても当然のこととして、納得するが、その進出先というのが・・・・。まあ、ふんだんに盛り込まれた挿絵がそこそこ面白いからいいか。

 

∂内容紹介

奇想天外な空中船が飛び交う近未来のパリ。人々は家にいながら世界の情報にリンクし、株を買いあさっては一喜一憂。国家のボーダーはなくなって、10年に1度の革命に歓喜する!

フランス19世紀の末、日本がまだ明治時代だったころに、そんな未来世界を想像し予想した作家がいる。

『地底旅行』『八十日間世界一周』のジュール・ヴェルヌと当時の人気を二分したフランスの奇才、アルベール・ロビダ。彼の幻の空想近未来小説が120年ぶりに新訳で登場。

訳者は『地底旅行』、レーモン・クノー『文体練習』(小社刊)などを手がけた、朝比奈弘治氏。

ロビダ自身による300点を超える挿画は眺めるだけでも楽しい。原典初版本(1883年刊)を完全復刻した美しい造本。

■アルベール・ロビダ『20世紀』に酔いしれる! 

19世紀には、もうひとつのSF全盛期があった! ターゲットは20世紀、その中心地はフランス。まるでシャンソンのように小粋で、ほろ苦いフランスSFにあって、ジュール・ヴェルヌと覇を競った諷刺まんが家アルベール・ロビダの描く「なつかしの20世紀」に心ゆくまで酔いしれる!……荒俣宏
ロビダは本物だ! 未来を一流のエスプリによって予言した知の開拓者。その魅力的な絵と文章を抱きしめて、私たちの輝く「これから」を取り戻そう! ……茂木 健一郎

∂内容(「BOOK」データベースより)

知られざる未来予測のチャンピオン、120年ぶりに日本に登場。奇想天外な空中船が飛び交う近未来のパリ。人々は家にいながら世界の情報にリンクし、株を買いあさっては一喜一憂。国家のボーダーはなくなって、10年に1度の革命に歓喜する!『地底旅行』『八十日間世界一周』のジュール・ヴェルヌと当時の人気を二分したフランスの奇才、アルベール・ロビダが21世紀に甦る。ロビダ自身による300点を超える挿画をふくめ、原典初版本(1883年刊)を完全復刻。

∂著者について

■著者=アルベール・ロビダ
1848年、フランスの小都市コンピエーニュ生まれ。諷刺・挿絵画家、小説家。1880年に創刊された週刊諷刺新聞『ラ・カリカチュール』の編集長として活躍。1880年代刊行の「20世紀3部作」(『20世紀』『20世紀の戦争』『20世紀、電気生活』)により、ジュール・ヴェルヌと並ぶ近未来小説の先駆者と評される。1926年没。生涯に描いた絵の数は6万点以上、自筆挿絵入り著書は60冊にのぼる。


■訳者=朝比奈弘治(あさひな・こうじ)
1951年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、明治学院大学教授。専攻はフランス文学。著書に、『フローベール「サラムボー」を読む――小説・物語・テクスト』(水声社、1997年)、主な訳書に、レーモン・クノー『文体練習』(朝日出版社、1996年)、ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』(岩波文庫、1997年)、エミール・ゾラ『パリの胃袋』(藤原書店、2003年)などがある。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ロビダ,アルベール
1848年、フランスの小都市コンピエーニュ生まれ。諷刺・挿絵画家、小説家。1880年に創刊された週刊諷刺新聞『ラ・カリカチュール』の編集長として活躍。1880年代刊行の「20世紀3部作」(『20世紀』『20世紀の戦争』『20世紀、電気生活』)により、ジュール・ヴェルヌと並ぶ近未来小説の先駆者と評される。1926年没。生涯に描いた絵の数は6万点以上、自筆挿絵入り著書は60冊にのぼる 

朝比奈/弘治
1951年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。明治学院大学教授。専攻はフランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

 

 

 

 

∂Lyn

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