∂スタンリー・キューブリック 初期傑作選

 

 

   

 

 

∂このBOXは、若きスタンリー・キューブリック監督の長編2~4作目の3作を収録したもの。1作目の「恐怖と欲望」は自主製作作品で、商業的には失敗したがニューヨークの批評家の評判は上々だったもの。収録されている「非情の罠」は製作費を回収するまでにはいかなかったが、こちらも評判は上々。3作目のフィルム・ノワールの「現金に体を張れ」、反戦映画の「突撃」でいっきに評価をあげた。

「恐怖と欲望」は敵地に軍用機が墜落し、無償で助かった4人の兵士の体験する狂気。キューブリック自身は、「恐怖と欲望」については「アマチュア仕事」と言って納得していなかったようだ。

収録作品は以下の通り
【非情の罠】
向かいあうアパートに住むギャングの情婦とボクサーの恋とボクサーを逆恨みして付け狙うギャングのボスの対決。贅肉をそぎ落とし、NYを光と影で描き分けるだけでなくシュールな映像も面白い秀作。

【現金に体を張れ】
競馬場の無血で現金強奪をたくらむ男たちのと、ちょっとしたほころびから計画が崩れていく様をスリル満点に描く。時系列ではなく、犯罪にかかわるそれぞれの視点から描く構成が実験的。ラストも秀逸

【突撃】
第一次大戦下、ドイツの要塞を攻略しようとするフランス軍。無謀な突撃命令と知りながら、将軍は昇進に目がくらみ部下の命を売るが、作戦は失敗。上層部は、その失敗を部下に押し付け3名の兵士の銃殺を命令する。日常にも潜む狂気を、戦場を舞台に描いた傑作。

収録の3作品はどれも面白いものばかりだが、やっぱりこれに「恐怖と欲望」加えてほしかった。

 

 

∂内容紹介


鬼才スタンリー・キューブリックの初期3傑作。
商業デビュー作となった『非情の罠』(55)、革新的な映画文法でキューブリックの名を世界に知らしめた『現金に体を張れ』(56)、
そして名優カーク・ダグラス主演の反戦ドラマの傑作『突撃』(57)の初期3作品を収録。
全3作品、国内初ブルーレイ化。

【収録作品】
1. 『非情の罠』
『恐怖と欲望』(53)に続くスタンリー・キューブリック長編第2作にして、商業映画デビュー作となったフィルムノワール。
うらぶれたボクサーのデイヴィーは向かいのアパートに住むギャングの情婦グロリアと知り合ったことから、
次第に都会の闇へと足を踏み込んでいく。
キューブリックは本作で監督・製作・脚本・撮影・編集・録音を担当。
ダイナミックなアクションとフォトジェニーな映像が見事に融合し、すでにキューブリック独自の映像スタイルを確立させている。

☆封入特典☆
作品解説リーフレット封入

☆特典映像☆
オリジナル予告編

STAFF:
監督・撮影・編集:スタンリー・キューブリック
製作:スタンリー・キューブリック、モリス・ブーゼル
脚本:スタンリー・キューブリック、ハワード・サックラー
音楽:ジェラルド・フリード

CAST:
フランク・シルヴェラ
ジャミー・スミス
アイリーン・ケイン
ジェリー・ジャレットほか

原題:"KILLER'S KISS"
1955年│アメリカ作品│モノクロ│本編68min.+特典2min.│英語(モノラル)│一層│1080P 1.33:1│リージョンA


2. 『現金に体を張れ』
スタンリー・キューブリック、28歳時の長編第3作。
ライオネル・ホワイトの小説“Clean Break"を原作に、小説家ジム・トンプソンが脚本に参加して映画化。
同時進行的にシーンを展開させる巧みな編集とスタイリッシュな映像感覚は、
後の数多くの映画作家たちに影響を与えた。
キューブリックの名を世界に知らしめた伝説のクライムノワール。 主演は『博士の異常な愛情』(64)で知られるスターリング・ヘイドン、
撮影は『ワイルド・バンチ』(69)などを手掛けたルシアン・バラード。

☆封入特典☆
作品解説リーフレット封入

☆特典映像☆
オリジナル予告編
1970年11月7日放送 テレビ朝日「土曜映画劇場」日本語吹替版を収録

STAFF:
監督:スタンリー・キューブリック
原作:ライオネル・ホワイト"Clean Break"
製作:ジェームズ・B・ハリス
脚本:スタンリー・キューブリック、ジム・トンプソン
撮影:ルシアン・バラード
編集:ベティ・ステインバーグ
音楽:ジェラルド・フリード

CAST:
スターリング・ヘイドン(家弓家正)
ヴィンス・エドワーズ(仲村秀生)
マリー・ウィンザー(寺島信子)
ジェイ・C・フリッペン(高塔正康)
テッド・デ・コルシア(森山周一郎)

原題:"THE KILLING"
1956年│アメリカ作品│モノクロ│本編85min.+特典2min.│英語(モノラル)/日本語吹替(モノラル)│一層│1080P 1.66:1│リージョンA


3. 『突撃』
前作『現金に体を張れ』から再びジム・トンプソンが脚本に参加したスタンリー・キューブリックの長編第4作。
ハンフリー・コッブの原作“The Paths of Glory"を映画化。
第一次世界大戦時のフランス軍を舞台に、戦争の非人道性と組織の腐敗による悲劇を、
圧倒的なビジュアルで描く反戦映画の傑作。キューブリック・スタイルの到達点。
名優カーク・ダグラスは脚本に惚れ込み主演を快諾、製作も務めた。

☆封入特典☆
作品解説リーフレット封入

☆特典映像☆
オリジナル予告編
1968年1月15日放送 NETテレビ「月曜ロードショー」日本語吹替版を収録

STAFF:
監督:スタンリー・キューブリック
原作:ハンフリー・コッブ "Paths of Glory"
製作:ジェームズ・B・ハリス、カーク・ダグラス、スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、ジム・トンプソン、カルダ—・ウィリンガム
撮影:ゲオルク・クラウゼ
編集:エヴァ・クロール
音楽:ジェラルド・フリード

CAST:
カーク・ダグラス(宮部昭夫)
ラルフ・ミーカー(羽佐間道夫)
アドルフ・マンジュー(島宇志夫)
ジョージ・マクレディ(大木民夫)
ウェイン・モリス(相模武)

原題:"PATHS OF GLORY"
1957年│アメリカ作品│モノクロ│本編88min.+特典3min.│英語(モノラル)/日本語吹替(モノラル)│一層│1080P 1.66:1│リージョンA


協力:TOMORROW Films.
Killer's Kiss ©1955 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
The Killing ©1956 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. 
Paths of Glory ©1957 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. 
Package Design ©2019 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. 

∂内容(「キネマ旬報社」データベースより)

鬼才、スタンリー・キューブリック監督の初期傑作選。商業映画デビュー作『非情の罠』、革新的な映画文法でその名を世に知らしめた犯罪映画『現金に体を張れ』、カーク・ダグラスが製作・主演を務めた傑作反戦ドラマ『突撃』の全3作品を収録。

∂内容(「Oricon」データベースより)

鬼才スタンリー・キューブリックの初期3傑作。商業デビュー作となった『非情の罠』、革新的な映画文法でキューブリックの名を高めた『現金に体を張れ』、そして名優カーク・ダグラス主演の傑作反戦ドラマ『突撃』の3作品を収録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

∂Lyn

  

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