∂生きる

乙川優三郎

 

   

 

 

「生きる」は、主君の没後、後追い割腹をする風習があった頃、家老の命令があったため殉死することができず、生きる道を選んだ主人公の苦悩を描いてる、「死ぬ」ことより「生きる」ことの方がいかに難しいかを問う。この本に収められている3編の中では、「早梅記」が一番好きで、その次に「安穏河原」が好きです。藤沢周平に似ているという評もありますが、この作者独自の世界があります。しかし藤沢周平亡き後、藤沢ファンを引き受けてくれる人は間違いなくこの人!

 

∂受賞歴

第127回(平成14年度上半期) 直木賞受賞

∂内容紹介

藩衰亡を防ぐため、家老から追腹を禁ぜられた又右衛門。跡取りの切腹、身内や家中の非難の中、ただひたすらに生きた十二年を問う

∂内容(「BOOK」データベースより)

苦境に人の心を支えるもの。山本周五郎賞受賞作家が描く感動の時代小説三篇。

∂内容(「MARC」データベースより)

藩衰亡を防ぐため、家老から追腹を禁ぜられた又右衛門。跡取りの切腹、身内や家中の非難の中、ただひたすらに生きた12年を問う。苦境に人の心を支えるものとは? 『オール読物』掲載の時代小説3篇を収録。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

乙川/優三郎
1953(昭和28)年、東京都生まれ。千葉県立国府台高校卒業後、国内外のホテルに勤務。96年、「薮燕」でオール読物新人賞。97年、「霧の橋」で時代小説大賞を受賞。01年、「5年の海」で山本周五郎賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)