∂パーク・ライフ

 吉田修一

 

 

 

 

∂地下鉄の駅で起こった出来事を機に繋がって行く男女の出逢いを描いた小説は00年代初頭の空気をうまく表現している。スターバックスがまだ新しかった当時、そんな時出会ったこの小説は時代の風をわたしの背中に一杯吹き込んでくれた。その頃わたしの町にもスターバックスがオープンし巻き起こるような風が時代を包んでいた。この小説のアイコンは皆当時私は最先端だったものである。そんな時代の男女の出逢い方、新しい人間のあり方を教えてくれた気がする。若さの素晴らしさを教えてくれたのだ。

 

∂受賞歴

第127回(平成14年度上半期) 芥川賞受賞

∂内容紹介

第117回芥川賞受賞作! 
公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?
スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった美女だった。噴水広場でカラフルな弁当を広げるOL、片足立ちの体操をする男、小さな気球を上げる老人・・・。ベンチの隣に座って彼女と言葉を交わし合ううち、それまでなんとなく見えていた景色が、にわかに切ないほどリアルに動きはじめる。
日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描いて、芥川賞を受賞した傑作小説。
ほかに東京で新生活をはじめた夫婦が、職場の先輩に振り回されてしまう「flowers」を収録。

∂内容(「BOOK」データベースより)

公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉田/修一
1968年生まれ。高校まで長崎で過ごし上京。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文学界新人賞を受賞。同作が芥川賞候補作となる。その後も「破片」「グリンピース」「Water」「突風」等の作品を次々と発表。2002年、『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

 

 

 

 

 

 

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