∂無間人形 

大沢在昌

   

 

 

 

∂新宿鮫4作目。 若者たちに流行りだした新型覚醒剤のルート解明にひとり立ち向かう鮫島の軸と、覚醒剤が徐々に人を蝕む深淵を描く軸がクロスして進む。 麻取の捜査妨害、覚醒剤の市場独占を狙うヤクザ、製造元の兄弟。 それぞれのパワーゲームが火花を散らす。 薬に操られるように、無間地獄に陥る人間たち。 絶体絶命の晶の救出。 形勢の一気逆転する修羅場が圧巻! 無欲で弱味のない鮫島の一貫した信念は、薬から子供たちを守ること、愛する女性を守ること。 本物の正義の味方ってこういう感じ。憧れるくらい硬派!

 

∂『新宿鮫シリーズ』(しんじゅくざめシリーズ)は、大沢在昌ハードボイルド小説シリーズ。映画テレビドラマ漫画化もされている。

新宿署鮫島警部を主人公とする警察小説のシリーズ。現実の警察の捜査はチームで行われるという制約を壊すために、キャリア警察官が警察内部の抗争に巻き込まれて、はぐれ状態になっているという設定である。1作ごとに違った試みがされている。

 

∂内容(「BOOK」データベースより)

手軽でお洒落。若者たちの間で流行っている薬「アイスキャンディ」の正体は覚せい剤だった。密売ルートを追う鮫島は、藤野組の角を炙り出す。さらに麻薬取締官の塔下から、地方財閥・香川家の関わりを知らされる。薬の独占を狙う角、香川昇・進兄弟の野望…。薬の利権を巡る争いは、鮫島の恋人・晶まで巻き込んだ。鮫島は晶を救えるか!?直木賞受賞の感動巨編!長編刑事小説。

∂著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

大沢/在昌
1956年名古屋市生まれ。’79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。’91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、’94年『無間人形―新宿鮫(4)』で直木賞、2001年『心では重すぎる』、’02年『闇先案内人』と連続で日本冒険小説協会大賞、’04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、’06年『狼花―新宿鮫(10)』で日本冒険小説協会大賞、’14年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)