∂魔法

 

  

 

 

∂魔法の解説本というと、あることないこと興味本位に書き立てたものが多いのですが、
この本はそれらと全く違います。ヨーロッパと西アジアにおける魔法と錬金術について
研究調査した論文と言っても良いでしょう。少し硬い文体で400ページ以上あるのですが、
たいへん面白く読めて勉強(?)になりました。ただし、魔法の指南書ではないので、
読んでも魔法を使えるようになるわけではありません。古代から近世にかけて実在し
た魔術師がたくさん出てきます。ファウスト博士、アルベルトゥス・マグヌス、アグリッパ、
パラケルスス、ノストラダムス、カリオストロ、サンジェルマン伯爵など、どこかで名前を
聞いたことがあるかもしれません。面白い絵や図、たとえば悪魔のサイン入り契約書とか
悪魔を呼び出す呪文の書などが載っていて楽しめます。

 

∂内容紹介

古代オリエントからギリシア、ローマ、中世を経て十八世紀に及ぶ時代の魔術、錬金術、悪魔と魔女、人相術など、一般の歴史書では扱わない呪術の歴史を、手ぎわよく、おもしろく、公平に扱った名著。二百数十点に及ぶ図版も興味深い。

∂内容(「MARC」データベースより)

魔法的なもの(魔術、呪術、秘術、妖術)は人間の最初の知恵として原始時代から存在していたが、それらが、西洋の歴史の中でどのように考えられ、作用してきたか? 豊富な図版とともに、あらゆるテーマを平易に扱った魔法案内書。

 

 

image1.jpeg