∂トロン

 

 

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TRONプロジェクト(トロンプロジェクト)は、坂村健による、リアルタイムOS仕様の策定を中心としたコンピュータ・アーキテクチャ構築プロジェクトである。1984年6月開始。

∂TRONとは、「The Real-time Operating system Nucleus」の頭字語である。組込み向けのリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)の仕様の策定をプロジェクトの中核としているが、本来はパーソナルコンピュータGUIやハードウェアの仕様策定など、様々なサブプロジェクトを含む。

坂村は、TRONプロジェクトの開始当初、リアルタイムカーネル(組み込み向け)のITRONと、より大きなシステム(パソコン向け)のBTRON、それらを統合するシステムであるMTRON、といったロードマップを示していたが[3]、1987年に発表した論文『The Objectives of the TRON Project』[4]において、HFDS(Highly Functionally Distributed System、超機能分散システム)と言う構想を発表。未来の地球人類社会では、日常生活のあらゆる部分(電球1個、壁パネル1枚)にまでマイコンが入り込み何らかの形で人間と関わりを持つようになると予想し、それらのコンピュータをそれぞれの機器別にバラバラに扱うのではなく、標準によってうまく連携させるのだというビジョンが提示され、TRONはその実現に向け準備するプロジェクトだ、と規定された。要するに、身の回りのあらゆるものにコンピュータが搭載され、それらがネットワークで接続されるという概念であり、これを一般向けに解りやすく言い換えて「どこでもコンピュータ」とも称していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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