高蔵寺駅北口の再整備について                   

(1) 円滑な車乗り入れの為のバスロータリー、送迎場所、駐停車場について

高蔵寺ニュータウンは、入居開始から54年が経過し、高齢化の進展や人口減少などの課題に対し、人口減少を食い止め、再生に向けた取り組みが進められております。

これまで、リ・ニュータウン計画の策定するにあたり、まち語りサロンや意見交換会など7会場において、総勢165名の方々にご参加いただきました。

 意見交換会では、「高蔵寺ニュータウンにおいては、人口減少が最大の課題」という意見や「若者や高齢者の交わりが大切」などといった、さまざまなご意見が報告されております。

そしてテーマごとに分かれて、ワークショップを開催し、高蔵寺ニュータウンに、熱い想いを持った公募の34名の方が集まり、 「駅周辺の賑わい創出」についても活発な議論が行われました。

そしてより多くの方から意見を聞き入れる目的で平成28年12月から1月にかけてアンケートを実施し、高蔵寺駅周辺にお住まいの方3,000人の方や高蔵寺ニュータウン内在住3,000人の方や、高蔵寺駅周辺の従業員数100名以上の企業3社にも、アンケートに協力を頂きました。

その結果では、皆様の問題意識として、「高蔵寺駅での車の混み具合」、「高蔵寺駅ロータリーでの送迎場所について、車の混雑に対する不満が最も多い結果となりました。

それらの様々なご意見を集約し、長いとりまとめ期間を経て、リ・ニュータウン計画がまとめられております。

この計画に基づいた高蔵寺駅周辺整備は、都市再生整備計画事業として、国から助成を頂ける事業となっております。

この制度は、地域主導の個性あふれるまちづくりを実施し、全国の都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的としております。

高蔵寺駅周辺整備でも総事業費60億のうち約半分の約30億が国からの助成という計画で進められております。

 そういった制度を使いながら、高蔵寺駅の整備が始まり、昨年の12月に地下通路の改修工事を終え、これまでうす暗かったトイレや通路が改修され、見違えるようによくなりました。

また情報コーナーはデジタルサイネージでの市内情報の伝達、ストリートピアノの設置など新しい賑わいが生まれだしております。

そして次の段階であります、高蔵寺駅北側部分のリニューアル工事となりますが、

昭和55年から今の形となっておりますが、使いにくい部分も多々あり長年、利用者から不満の声があがっております。

送迎による一般車の混雑により、バスの到着時間が遅れる点や、

送迎の為の待車場は、少なくとめることの出来ない形状となっていたり、朝、夕の送迎車両の混雑とバスと一般車の錯綜を招いております。

雨の日は高座線沿いに両車線上に車が停車する時間帯もあり、見通しが悪いのにも加え、混雑しており、安全面においても不安材料となっております。

そして公園部分については、一番奥で道路で分断されており使いにくい点、ロータリーと歩道が分離されており、歩行者がコンビニなどの利用で、東西へ移動できない点で商業的な流れも分断されており課題となっております。

そしてタクシー乗り場や、バス乗り場へは、8つに通路が分かれ、長いスロープを歩く形となっており、スペース的にも無駄が生じております。

今回のリニューアルに伴って、これらの問題の解消が必要となっております。

送迎による車の行き来を円滑にする為、ピーク時を想定とした待車場または駐停車場や送迎車が回遊するスペースが必要となってきます。

またバスの乗り換えを最優先するとしましたら、改札により近い、配置が必要となります。

平面的な整備だけでは、これまで問題とされてきました課題に対し、絶対的なスペースが足りていないと考えられます。

施設の地下利用、または高層化を進め、円滑な車乗り入れの為のバスロータリー、送迎場所、駐停車場のスペース確保についてお考えを伺います。

 

(2) にぎわい商業施設について

鉄道駅は、まちの玄関口でもあり、その周辺は、市内市外問わず多くの人々が行き交う交流や賑わいの拠点となります。

新たな賑わいづくりも地域ごとのブランディングにもつながり、駅を拠点とした中心市街地の活性化が、新たな居住にもつながり、

ニュータウンの人口減少を食い止めることや高蔵寺地域全体としてその先の20年、30年とまちの発展へとつながります。

近隣の駅前再開発の例では、金山総合駅の北側、アスナル金山では総事業費42億3500万で、地上4階建、60店舗、駐車場197台収容、駐輪場といった施設があります。

にぎわいづくりでステージを設けるなど、これまでになかった賑わいが生まれております。

金山総合駅は、名古屋の中心市街地であり、乗降者数も違えば、近隣の会社数も違うわけでございますが、今回高蔵寺駅北側の再整備の対象場所は、道路を含めた開発面積は、アスナル金山よりも広く、そして50億以上の予算規模であり、用途地域が商業地域でありますから、同等の4階までの建設物も可能という事になるわけでございます。

これまで、高蔵寺駅の課題解決と集客見込みなども考えながら計画を進めてきて中間案を取りまとめられたたわけでございますが、

商業施設についても、まち語りサロンやワークショップの中でも多くの望む声がありました。

そして実施した約6000人に向けたアンケートでも「飲食」「買い物」で約 91%と高い利用意向となっております。

近年は、新型コロナの影響もあり、高蔵寺駅から発車するバスの本数も減っており、平均30分以上の空白時間、また中部大方面や神屋団地方面などは、ほとんどが一時間に1本のバスの本数となって

おり、バス待ち時間も生じることとなっています。

そして、近年は、共働きのご家庭も増えており、駅付近で夕食惣菜や日常品を購入できる場所を求める方も多い傾向にあります。

また高蔵寺駅の利用者として、名古屋学院大学バスの停留所もあったり、愛知県立看護大学の最寄り駅でもあり、大学生や若い世代のご意見としても、おしゃれなカフェや飲食店を求める声もあります。

出来ることでしたら、駅をご利用の皆様が、便利にご活用頂くにあたって、出来るだけ皆さんのご要望に沿った形での整備を進めていただきたく感じております。

しかしながら、商業的な見通しとして、

コロナの影響や国際的な社会情勢の不安などから積極的なあらたな出店を控える、商業事業者も多い事と感じております。

そういった背景もありますので、商業スペースにおいて、

春日井市が商業施設を建設する形でなく、建設系デベロッパーや市内の建設民間事業者にスペースを託し、店舗の建設規模を含め、フリースペースとして、預ける形が一番得策ではないかと感じております。当初より民間活力を利用した整備という方針が示されておりましたが、

市が場所を提供し、民間に任せることで、市の財政負担がない形で、商業による賑わいの創出、民間活力とノウハウを生かした形で運営をしていくといった手法も考えられますが、

ご所見を伺います。

 

(3) 広く利用者から意見を求める意識調査について

高蔵寺駅は、春日井市内でも一番乗降者数の多い駅となっており、

コロナ前の一日平均乗降者数は5万人以上であり、

志段味地区の区画整理に伴い、利用者も年々増加傾向であります。

JR中央線及び愛知環状線、そして守山区志段味、龍泉寺方面に向かうガイドウェイバスのゆとりーとライン、そして北側バスロータリーからは、ニュータウン方面や※出川や中部大学方面そして坂下、医療療育総合センター方面や、植物園方面など東部地域の交通の要、結節点となっております。

通勤、通学に利用されている方もみえれば、電車に乗って買い物、レジャーに出かける方など様々です。

そして周辺には総合病院があり、通院、お見舞いに来られる方など用途は様々です。

利用のされる方も様々で、高蔵寺駅北側の整備にあたり、駅機能として

駅利用者の方たちはなにを求めるのか、バスの円滑な乗り換えのみでいいのか、また出迎え送迎スペースの充実か、または商業的にぎわい創出について利用者はどのようにとらえているのか。今回の中間案を含めて、高蔵寺駅の利用者はどのように考えるのかを広く意見を募ることが必要であろうかと感じております。

近年はインターネットの普及もあり、駅構内で告知し、携帯からQRコードを読み取って頂くなど容易にアンケートにもご参加頂くことも可能であろうかと思います。

違う議員の方からも、そういったご意見もございましたが是非、

実施をお願いしたいと思います。

また定期的に発行しておりますリ・ニュータウン通信でも告知と参加を呼び掛けるなど、

ニュータウンや周辺地域の方々にも広く周知をしてほしいと思います。

町内会やNPO、地域団体や子育て世代から高校生や大学生など、利用者や対象地域の方など出来るだけ多くの皆さんにアンケートにもご参加を頂ける機会が必要と感じております。

広く意見を募り、その意見をふまえ、ワークショップなど

ご所見を伺います。