区・町内会・自治会活動について         

春日井市内には、549の区・町内会組織があり、日々地域で発生する生活上の問題を解決していこうと、地域ごとに

組織が作られ、住民が協力し、活動を通して地域環境を良好にすることに繋がっております。

どのような活動をしていくか、どのような運営ルールがあるかは、各区・町内会によって異なり、全てが任意団体で、対象地域に居住しているとしても加入義務はなく、

加入するも、脱退するも、居住者の選択次第となります。

区・町内会では、地域ごとに開催される、親睦行事や

お祭りなどを通して、住民同士がお互いによく知り、交流を深める行事も行われていたり、その活動内容は地域によっても様々です。

町内会に入ることで近隣の人々と関わりを持つ機会が

増え、豊かな交友関係も築くことができたり、

いざというときは、助け合うことも町内会参加のメリットとなります。

 

また火災や地震の発生時を想定した避難訓練や、防災のための日頃の備えを情報として共有しておくことや、

防犯パトロールによる犯罪抑止など、もしものときの備えと生活をしていくうえでの安心感にもつながっております。

町内会を通じて、地域を構成するすべての住人の意志を反映するものとして 、市役所または、関係機関との連絡調整役を担っております。

近年、人々の意識や生活スタイルの多様化や、高齢から

町内会活動の継続が難しく脱退する方や、町内会への未加入世帯の増加など、町内会離れが問題になってきています。

賃貸居住では、そのエリアに長く住むつもりはない可能性が高く、一人で気楽に暮らしたいという方も多く、活動そのものをデメリットに感じる方も多く、呼びかけに全くの反応もしないといった方もみえます。

また、若い世代の中には、普段平日は仕事で帰りが遅く、

土日は家族で出かけており、町内会の必要性を感じてみえないなど、世代間格差も問題視されております。

 

春日井市内の区・町内会・自治会の総数は、

3年前の時点では、562団体・加入率62.3%でしたが、

13団体の解散または統合され、現在は549団体となり、

加入率58.5%と年々減少傾向にあります。

地域によっては、解散して町内会がない地域もあれば、

低いところでは、三割程度の加入率での町内会運営を行っている地域もあります。加入者が減少することは、町内会の役割に対する個人の負担も増加することにもなっています。

これまで、市としても、様々な形で、町内会へ助成を行ってきております。

基本的には、加入世帯数に600円を掛けた金額を地域ごとに助成しており、その他防犯灯や防犯カメラ設置や電気代補助、多世代間の交流事業への補助、防災関係など、

地域ごとに、財政面の支援も進められております。

町内会活動は、住民どうしが意見を交わし、

膝を付け合わせて、当事者として考えることで、より地域に関心が持てたり、地域の連帯感に繋がっている面もあります。

 

しかしながら、多くの地域で、町内会離れがみられます。高齢となり活動ができない方や、未就学児を抱える家庭で活動が難しいなどの問題、そして役員の成り手不足などの問題が毎年あがっています。

また今年度に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大

防止の観点から、地域で行う、まつりや行事の中止、

また役員会や総会など人が集まる機会を減らして実施がされております。今後も行事を行わないといった、これまでのその地域の町内会活動を根底から考え直す意見も出ていたりします。地域の実情と、これまでの活動をよく熟知し、

よく話合い、決めていく内容ではありますが、議論の長期化、

せっかく長年築きあげてきた活動が振り出しに戻っていたりすることもあります。

町内会活動は、地域の実情に合わした、地域の皆さんで作り上げられている団体でありますが、町内会組織でも抱える顕在化する課題に対して、行政として弊害にならない形で、サポートしていくことも必要になっていると感じております。

これまで行政として、区・町内会・自治会しおりを配布して、町内会活動に役立てられておりますが、

各地域によって、抱える課題に対し、より円滑な運営、

町内会維持のためにも、更なる地域への運営面の支援も必要になってきていると感じております

質問として・・・町内会活動に対する地域への支援ついて伺います。

続いて・・・・・

(2)負担軽減について、

区・町内会活動は、それぞれ地域によって高齢化が進んでいる地域もあれば、比較的若い世代で構成されている地域、

また世帯数が500を越える町内会もあれば10世帯ほどで構成されている町内会もあります。

そして運営面では、まつりや地域行事が盛んなところもあれば、全く行事が無かったりと、町内会によって、活動は、

それぞれ違いがあります。

役員については、60歳以上と決めている地域もあれば、

比較的新しく住んでいる方に役員になってもらう地域、

また選定方法は、くじ引きで役員をすべて決める地域もあれば、前任者からの推薦による決定。その他、町内規約も数項目決めている地域もあれば出来るだけ規約で縛るものではないという町内会もあり、様々です。

町内会ごとに比較してみても天と地ほど差があり、事情も様々ではあります。

役員の実務としては、事業計画や予算検討、役職の選定や、会則を改訂や、事業報告や決算報告。

また町内からあがる道路や公園や樹木などの破損に対し、

現地確認、要望書作成、その他補助金の申請を取りまとめする仕事があります。多いところでは、月2回班長・役員会がひらかれ、会議の長時間化されている町内会もみられます。

その他、回覧板や募金の集金、広報の配布、朝の挨拶活動・ごみステーション清掃、廃品回収など町内業務。そして破損したネットの交換や申請事や手続き内容の確認に市役所に足を運んで頂いていたりします。役員も毎年変わり、各町内会の事情も違えば、悩み、課題も多岐に渡ります。

町内会活動において、ご苦労も多く、出来る限りの効率化も必要と考えますが、

町内会役員の負担軽減について、どのようにお考えかお伺いします。