コロナ禍における感染症予防と健康増進について。
 (1)感染症予防の取り組みについて。
 新型コロナウイルスは,昨年12月末に中国の武漢で感染確認がされ,その後,日本でも1月初めに武漢からの帰国者の感染が確認されました。それ以降,徐々に国内での感染報告がされ,医療提供体制も逼迫してきていたことから,4月7日,東京や大阪など7都府県に緊急事態宣言が出されました。それから,感染拡大状況から,4月16日には愛知県も特定警戒都道府県として指定され,それ以外の34県についても緊急事態措置対象とされました。
 その後,新規感染者数が減少傾向に転じたことにより,5月25日には緊急事態解除宣言がされ,翌26日には愛知県緊急事態宣言も解除されました。
 現在の日本国内感染者累計は約1万8,000人以上となっており,春日井市においても15名の感染例が報告されております。これまで報告があった感染例から,屋内の閉鎖的な空間で人と人とが至近距離で一定時間以上いることによってクラスターが発生する可能性が示唆され,クラスターが感染の急速な拡大を招くと指摘されています。
 これまで感染が確認された症状のある人のうち,約80%が軽症,14%が重症,6%が重篤となっております。また,WHOの報告によると,40%は無症状の感染者からうつされていると報告がされています。
 新型コロナウイルスは未知のウイルスであり,感染経路,有効な対処方法も定かでない状況下で,本市としても国が示すガイドラインや自粛要請,感染防止対策を実施してきました。
 質問として,本市の新型コロナウイルスの感染症防止のこれまでの取組についてお伺いいたします。
 続いて,(2)健康増進の取り組みについて。
 政府の緊急事態宣言により,不要不急の外出の自粛が求められ,小,中,高等学校は休校,経済活動としても企業のテレワーク導入,在宅勤務,自宅待機をされる方も多くなりました。高齢者施設についても,感染予防のために自粛している事業所もあり,全世代において外出を極力抑え,自宅で過ごされる方が多くなりました。
 緊急事態解除後も,感染防止のため,自主的に自粛される方も増え,日々の生活の中でも変化が生じてきております。外出が減って体を動かす機会が減ると,生活習慣病を引き起こしたり,筋肉量が減ったり,知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまったりすることがあります。また,これまでの発症例から,感染リスクの高い人については,肥満や糖尿病の方が重症化しやすいと報告がされています。
 高齢者の場合,引き籠もっておとなしく過ごすということで,生活不活発な状態になると,虚弱が進み,心身や脳の機能が低下していき,感染したときに重症化させてしまう原因となります。
 日頃の健康な体の状態を保つことによって,免疫力を高め,感染を未然に防ぐ働きがあります。新型コロナウイルスのワクチンや特効薬がない以上,自分自身で体調管理をし,日々の栄養補給,睡眠,適度な運動をして,健康維持も重要だと感じております。
 質問として,新型コロナウイルス感染症に伴うこれまでの健康維持・増進の取組についてお伺いいたします。