選挙を終えて、初めての定例会となります。
以下 内容です・・・・・・・・・
高蔵寺ニュータウン地域は、初期の居住者が一斉に高齢期を迎えており、年々高齢化率も上がり、石尾台地区では46.5%となっております。
運動能力、判断力の低下から車の運転に不安を抱える方も年々増加しております。
また地形としても、坂道が多く、バス停までの距離の長さもあることから、通院や買い物といった日常の足として、自家用車を利用している方も比較的多い地域であります。
各地域のまち語りサロンや懇談会など意識調査でも
将来的に、交通手段に不安を抱かれる方が多い結果が出ております。
そのような状況下の中で、交通課題に対し、これまで名古屋大学と春日井市と東海北陸厚生局が協力して、改造ゴルフカートで実施した「ゆっくり自動運転の実証実験」や名古屋大学のマッチングシステムを活用し、
相乗りタクシー、ボランティア輸送。
また交通行動含め、実証実験が実施されました。
これまでの実証実験の成果についてお伺いします。
続いて・・・
全国的にも公共交通事業をとりまく環境が年々厳しさを増している中、公共交通機関の輸送人員の減少により、公共交通ネットワークの縮小やサービス水準の一層の低下が懸念されております。
本年5月31日に国土交通省が進めるICT情報通信技術を活かした最先端なまちづくりを目指す、スマートシティ・先行モデルプロジェクトに、高蔵寺ニュータウンで進む自動運転を含めた暮らしを支える移動計画が選ばれました。
全国で15地区が選ばれ、東海地方では高蔵寺ニュータウンのみとなります。
高蔵寺周辺地域において急速に高まる高齢化による交通課題、不安軽減の為にも先進技術を活かした自動運転車両やモビリティサービス、新たな交通システムに対し、早期の実用化に向けて、期待が高まるところです。
質問として・・・・国の先行モデルプロジェクトに選ばれ、今後の事業方針、予定について伺います。
ボランティア輸送については、車両の用意や実施労力といった部分でボランティアドライバーさんの好意によって支えられているような仕組みであります。
前回、実施した際には、ボランティア輸送の範囲が1.2km以内でそれ以降が相乗りタクシーのマッチングするという設定で実施がされました。
ボランティア輸送の仕組みを活用していくのであれば、範囲を広げることも視野に入れて進めていく必要があると感じます
現時点で、自動運転等、先進技術を活かした交通整備について、一般的な実用化について、法的整備含めて、時間もかかることも考えられることから、
多様な形で、交通手段を選択ができた方が,
利用者の利便性の向上となり、公共交通の空白地域を補うことも考えられます。
ボランティア輸送については、現行の道路運送法からも実費のみの徴収で、料金を発生させない形での実施であり、
ボランティアの方のご負担に頼らざる負えない形でもあります。
質問として・・・
実証実験を経て、様々な課題が見えたと思いますが、
ボランティア輸送について、ご所見をお伺いします。
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高蔵寺スマートシティ推進事業について、今後の予定、方針について答弁を頂きました。
2020年度のモビリティサービスの社会実装を目指しているとのことです。
高蔵寺スマートシティ実行計画を策定して、
より加速して、交通事業の取り組みがされるということを期待するところですが、
4つのプロジェクトにありますラストマイル自動運転、交通社会ダイナミックマップについて決まっていることが
あれば、お伺いします。
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ボランティア輸送について、法律の壁があり、一般的なサービスとしては、中々むずかしい現状にあることと感じます。
現在、世界各地では、様々な形で交通サービスが変わりつつあります。代表的なものでUBERなど一般人が空いた時間を利用してタクシー運転手のような仕事を行い、スマホアプリを通じて、一般人が利用するというライドシェアリングサービスが行われています。
簡単に車を手配できるという手軽さが受け、サービス地域も拡大しており、現在、世界63ヶ国・600都市以上で展開がされています。利用者は昨年2300万人増加し9100万人以上となっております。
日本でも東京を中心とした主要都市での展開が進められておりますが、国が定める道路運送法で、一般人と客を結ぶような形は法律に抵触し、実用化が難しい現状にあります。
こういった分野の規制緩和が進まない現状を考えると、別の形での交通システムの構築が急務であります。
世界的にも鉄道、バス、タクシーの位置と道路渋滞情報を載せるなど多様な交通手段を連携させて、移動の利便性を高めるモビリティ・アズ・ア・サービス、通称マースが革新的に進化しています。
今回、高蔵寺ニュータウンが、国の先行事業にも選ばれ、
これまでの法律の壁、既成概念にとらわれることなく、
交通課題の解消の牽引役となるような、ラストマイル自動運転やダイナミックマップを用いた高蔵寺版マースなど、
今後の高蔵寺スマートシティ推進事業に、ご期待申し上げ、
質問を終わります。