ずっと前から変わらない。
細い道
公園があって
おんなじパン屋さんがあって
お向かいのコーポは焼けたけど
はす向かいの一軒家はアパートになったけど
変わらない実家。
変わることが怖くって
変えることに踏ん切りがつかないこともあるけど
ずっと前から変わらない
この場所と
あの人を思い出せるなら
変わってしまう私の
根無し草のような気持ちが
あってもいいのかもしれないと思う。
いつも、ただ無言で立ち尽くすあの木たち。
落ち葉の道は、いつしか桜の道へ。
そんなふうに
私も変わらなくても、変わっても
いいんだなあた思う、冬の日だまり。
おわり