仕事帰り、資格試験のために証明写真を撮りに行った。
駅構内ATMコーナーの片隅で
私は勢いよくカーテンを開き回転椅子を回し
記憶をたどりながら顔の位置を少し調節しておいた。
音声に従い3回シャッターが切られる。
そのとき一番の顔を作り写真に収まる。
シャッターが切られた後の自分の顔も前方に映る透明な板で確認。
まずまずそれなりに安全圏な写真が撮れたと思い込んでいたところ、3枚の写真が出てきた。
自分の知らない老けて疲れた自分。
これが私なんだ、、、と無惨な現実から
一番よいものを選び持ち帰った。