写真データが届きましたので、追記して更新させていただきます。
たき坊と訪れたのは、石巻市にあります結婚式祭場。立派な施設です。
しかし、ここも震災時には避難所となっていたそうです。
催しをすると言っても、ボランティアの方々は全国各地からやって来ます。
僕らのように当日はじめましてもいるので、打ち合わせは大変ですし、指示系統がよく分からない部分があります。
クリスマスイベントに、こちらも100人分のお菓子セットをプレゼントとして持っていきました。
クリスマスらしく、キレイな包装をサービスしていただいたお菓子問屋のふじやさんに感謝。
たき坊は食事が始まって落ち着いたところで登場しました。
そこに立つまでは、正直不安でした。
八王子市も知らないであろう石巻市の方々が、突然八王子のゆるキャラ登場とたぬきのお坊さんが現れるのですから。
しかし、その不安をよそに大きな拍手と歓声で温かく迎えていただきました。
丁寧にご紹介頂いた後は、各テーブルを回ってご挨拶。たき坊は不器用なので、トナカイのスタッフさん達にプレゼント受け渡しをお願いし、とにかく交流に専念しました。
平日ということもあり、会場は年配者が多数。少し小さなお子さまがお母さんに連れられて来たといった感じです。
たき坊のすごいところは、パッと見る人の心をとらえ、おじいさんおばあさんにも絶大な人気があることです。
方言で可愛いとたくさんの方々と握手しました。しかし、普通のイベントと違うのはここからです。皆さん、たき坊の手を強く握りしめながら念ずるのでした。
「遠くからよく来てくれたねぇ、せっかく生き残ったからには元気に長生き出来るように。」
とか、
「宝くじが当たりますように。うちが流されちゃったんだよ、早く建てたい。」
中には、
「ぽっくり逝かせて下さい。」
たき坊は話せません。その容姿から、皆さんは知らないキャラクターでもまるでお地蔵さんや観音様のように祈ってくれたようでした。
叶えられるような神通力でもあれば叶えてあげたいと、心の中で泣いていました。
だけど、皆さんの気持ちを一生懸命受けとめながら挨拶回りを続けました。
小さなお子さんは、たき坊に一目惚れ?
ずっと手を繋いだまま一緒に歩いていました。今まで会ってきた中で一番のおともだちが出来ました。
一通り挨拶を終えて、プレゼント受け渡しも終わったところで、もう一度皆さんにご挨拶。
これで、たき坊の出番は終わりました。
まずは無事に終わったこと、何よりでした。それもスタッフは自分しかいなかったのですが、現地のボランティアの方々が搬入や誘導などバッチリサポートしていただいたからに尽きます。ありがとうございました。
今や八王子市よりたき坊のファンが多い石巻市?ゆるキャラというものが、被災された方々に力となれたのか、はっきりは分かりません。しかし、その時間を楽しんで頂けて良かったです。
その後はしばし歓談。
ボランティアの方々から、それまで経験されたことを話し、たき坊と記念写真を撮って、いろんなアイディアやグッズなどのアドバイスも頂きました。
メディアに取り上げられた地域は支援の手が多く、取り残された地域はまだまだあるそうです。
そんな地域へゆるキャラが訪れ、ニュースとなれば注目されて、支援も増える可能性もあります。
まだまだ普通の支援はもとより、ゆるキャラにもやれることはありそうです。