履いてますよじゃなく、生きてますよ!だね

前回のブログで最後にしようかと思ったんだけど、心配して何人かの友さんからメッセージを頂いたので、フェードアウトも何かなぁと思い書き込むことにしました


とりあえずご無沙汰してました


え〜、その後の経緯と言うか、どうなって今日に至ってるかをちょっとお話します


前回にお話させてもらった通り、地元の市立病院で病名が分かった訳だけど、当病院でも治療や手術も出来たんだけど、色々考えセカンドオピニオンに決めました


市立病院でのCT、MRI、ペット検査(これがメッチャ高い料金)等などの検査資料を持って、日本でその分野に掛けては三本指に入ると言う都内の大学病院へ後日向かいました


この病院も娘が色々探して決めて貰ったんだけどね


当本人は他人事の様に呑気にしてました


何故かって?


死ぬ気がしないから


あ、病名を言ってなかったな


「膵臓癌」です


この癌は5年までの生存率は約8%


100人中8人って訳だから、癌の中でも一番厄介な物らしいよ


初見で先生に言われたのは「何もしなければ余命4ヶ月だよ」って言われたんだ


これ本当の話で、本人は焦りも無ければのほほんとしてる始末


紹介状にてお世話になった先生はその分野でもかなり権威ある教授で、教授いわく「治療には抗がん剤治療でがん細胞を小さくして手術をするか、または直ぐに手術をするしか無いんだよ、僕だったら直ぐに手術をする方向で進めるけどね、ただ直ぐにって言っても他の患者さんが居るから、前倒しにしても4ヶ月先になってしまう

だけど当病院には17人の専門医がいるから勝手には僕の一存では決められないんだ、今日ブリーディングで各先生方の意見を出してもらって、どちらの方法が良いかを決める形になる」って話だった


その日は話だけで帰ってきて、翌週に外来で診察


その時の先生はまた違う先生で「会議で先生方との色々な意見を出してもらった結果では、抗がん剤治療から始めてた方が良いと言う結果が出たんだけど、直ぐに手術に入るか、抗がん剤治療から始めるかを決めてほしい、抗がん剤治療は辛い場合があって、副作用には吐き気や倦怠感等が出てる、治療中に白血球減少、体重の減少が著しくあると、手術は出来なくなってしまう、ただし手術後も抗がん剤治療があるから、今から抗がん剤治療に入って、薬がどの程度身体にマッチングするか、今の大きさからどの程度まで小さく出来るかを確かめる為にも私は抗がん剤治療から始める事を勧めるんですけど」って


何れにしろ最終的には自分で決めることになった訳で


結論から言うと、抗がん剤治療を選んだよ


さて翌週から始まった抗がん剤治療


毎週1回を1ヶ月3回、そして1週間の休息


これを3ヶ月やる訳です


その間にもまたCT、MRI、ペット検査もやるんだ


幸い吐き気は無かったんだけど、食欲不振、倦怠感は辛かったな


だけど体重は増やそうと思って、ほぼ毎日牛肉を食べてたよ


その甲斐もあって、体重は手術前までには13キロ増やした


3周目から髪の毛はボロボロ抜け落ち、中途半端じゃみっともないから一掃のことスキンヘッドにしちゃった


診察前には採血があるから、1番で病院に向かわないといけなくて、それも大変だったなぁ


採血も一度に5〜8本も抜くんだからね


看護師さんに「ここに針を刺して、ここだと抜きやすいから」なんて言っちゃって慣れたもんだよ


さて3ヶ月で9回の抗がん剤治療が終わって、まぁ毎回検査結果は先生から話はあったんだけど、徐々にがん細胞が小さくなって、その最後にはほぼ消えたんじゃないな位までなったんだよ


うまくマッチングしたんだね


だからと言っても手術はしないと駄目なんだけど


さて、手術前日に入院して採血以外に何にもしないでベッドでボーッとしてる訳


死なないって思ってはいても万が一は考えたな


先生からも簡単な手術じゃないって言われてたからね


まず両手を見て身体を見て「今までありがとう」って自分自身にお礼を言ったな


後はまぁ天国は信じないけど、仮にあるならば、オイラは地獄決定だと思っているから「そっちの世界に行ったら、その世界で暴れて、玉座はオイラが頂く」って口さんだよ


後は遺言ね


万が一だから


オイラが死んだら葬式は上げず、戒名も入らない

そして遺骨は大好きだった海に散布してくれって残したよ


おっとオペの話だった


今回の手術は開腹オペじゃなく、ロボットを使った手術


名前は「ダ・ビンチ」


開腹オペだとヘソを角にL型に切らないと駄目らしく、手術時間はロボットに比べると半分ぐらいで終わるんだって


写真じゃ分からない内臓の癒着等があるから


ロボットは倍の時間が掛かるんだけど、内視鏡みたいなのをブスブス数カ所刺して、摘出した部位はおヘソの所に約5センチ程切るだけなので、回復は早いんだ


ベッドに丸まって横になって、腰辺りに麻酔の注射を刺され、最後の見る景色かなぁなんて少し思っているうちに、あっという間に気絶


口から太いパイプを入れたらしく(麻酔)いまだに声がおかしいんだ


手術時間は約10時間


膵臓、脾臓、後なんだっけ?


3臓無くなった


最悪胃も癒着が酷ければ1部切開って言われてたんだけど、何とか大丈夫だった


看護師さんの「トワさん聞こえますか?」と起こされたらしいけど、自分はまったく記憶がない


娘がそばにいて、オイラの第一声が「タバコ吸いて〜」だったらしい


眼が覚めて徐々に意識が戻って来て、約10時間ICUにいたよ


その後は歩いて病室に戻り、腹に変なチューブが繋がっていて、まったく奇妙だったな


そこから体液?らしきものが出てるんだ


バイオハザードのタイラントみたいだし、顔は犬神家の一族のスケキヨだし最悪の見た目


約40日の入院で退院して、半年の抗がん剤治療も完了しました


術後の写真や数値も安定してる現状で、ただ意味不明の食事後の腹痛がある感じ


先生の話だと、学会ではその副作用が取り上げていないらしいけど、稀にほんの僅かだけど聞いたことがあると言ってたんだ


暫くすると消えるらしいんだけど


あと膵臓を取ると体内でインシュリンを作れなくなるから、糖尿病に成ってしまうんだ


まぁ数値も写真も問題ないなら良しとするかって感じだね


長くなりましたが結果報告と言うことで


色々ご心配掛けました


ひょっとしたらたまにまたブログをあげるかも知れませんが、その時は宜しくね