音楽に携わってる、もしくは囲まれて生きてきた人は、いろんなジャンルの音楽に興味がわく。

その両方なら、聴く側としてなのか、自分と比べてみるのか?


そして、年代において、興味のある音楽と、そうでない音楽も出てくる。


そして、音楽が好きな人は、年と共に大体の音楽を受け入れるようになる。

私は、洋楽から始まった。



                      
初めて買ったシングルレコードは、ステーィビーワンダーだった。

次はヘビーメタル系にハマったけど、
ヴァンヘイレンにかなうアーティストは居なかったな……。


割と、日本人アーティストにハマったときは、売れてないアーティストだった。

誰かのブログを読んでたら、自分を思い出した。

つい、5年前くらいまで、ケーブルテレビを引いてたけど、夜中まで働いて点けるのは、スペースシャワーTVで。

歌詞よりいつの間にかサウンド重視になってる自分に気が付いた。


同い年くらいの奴は絶対に聴かない音楽も素直に受け入れてた。


歌は、心の声だけど、サウンドは音のコントラストを楽しむものであって、歌とサウンドは別物だろうなと思うようになってきた。

バンドって、解散とかするよね。
それはなんでかって考えたら、それが相容れないからなんだと思った。


いろんな物をみたい好奇心は大切だけど、いろんな物を見極める事も凄く大切。

多分、君は欲張りすぎる。

人が頑張っても、得られる物なんて限られてるから、焦っても仕方がない。

俺は、関わり合う人総てを幸せにしたいと欲張ったけど、一番大切にしたい人は、天国に行っちゃったんだ。

だからね、欲張らない。


自分の楽しい人生を謳歌するための欲張りなら構わないけど、人に分け与える幸せは、どこかで歪みが起こるから。

だから気をつけてね。

自分より幸せになって欲しい人が居ると、自分は幸せになれないんだって。




生物というのは、誰かしらから恩恵を受けないと生きていけない。

植物もしかり、動物もしかり。

人間は、もちろん食べないと生きていけない。

食べるためには、何かを殺さないといけない。

世界にはいろんな宗教とかあるけど、どれも言い訳なんだよね。

生態系は、生物が誕生した瞬間から起こっている出来事であって、決して免れる事象ではない。

『豚は食べない』…なんで?人間の健康には一番いい動物性タンパク質なのに? 魚を除いてね。

捕鯨の反対団体、アメリカ、オーストラリア、あなた方が鯨の脂欲しさに乱獲したから、そもそもの数が減ったわけだし、頂いた命は余すことなく頂くのは日本の習わしで有るのだから。

豚に関しては、日本人は他国にどうのこうの言われる筋合いはない。

皮、手袋にする。内皮、食べる。それ以外もすべて食べた上で、骨は出汁にとる。

こんなことをするのは日本人だけである。

生き物を頂く、その重さを他国は解ってないくせに偉そうだ。実に気に入らない。

イスラム国が、正義を盾に暴れ回ってるけど、何が正義なのよ?

自分達が正しいと思うなら、誰を殺しても正しいわけ?

バカ言ってんじゃないよ。

失う命に重さはない、みんな平等なんだよ。

誰彼を恨むってことが、一番世間でみっともないこと。

今、起こってる戦争って、恨みから発生してることでしょ?違わない? 

それすら解らない人が戦争を起こしてるなら、間違いなく人類は滅ぶ。

ここ数年でね。









美味しい食材に出会った。

『マグロの酒盗』

地元では、カツオが主流なんだけど、マグロは桁外れに旨い。


そもそも、酒盗というのは、魚の内臓の塩漬けなんだけど、外国ではあり得ない製造過程だし、そもそもこんな発想はない。

日本人特有の発想から生まれた食材だ。

『頂いた命』は大切にしなくてはならない、この考え方こそ、『大和魂』なのです。

先日、ぬか漬けのカブを仕事先で頂いたけど、今までランキングで一番旨かった。

『おばあちゃんの代から受け継いでる糠床でね……』とおばあちゃんが。

『旨い!こんなぬか漬け、もう二度と食べれない!』と叫んでしまった笑

料理ってのは技術ではなく、心なんだよね。『おいしくなーれ、おいしくなーれ…』って思うことが大切で、それが料理に乗り移るんだから。

その残留思念が、人を幸せにするのだと、私は未だに信じてるから。

気持ちの連鎖が、人を幸せにできる……そう信じたい。

「ってか、誰か居るのか?翔太?」

「いやいや、こんな丑三つ時に誰が居るんだよ…」


なんだ、この圭介の女の子みたいな第六感は……

「浮気は許さないんだから!」


…………………妻が居る人に言われるのも合点がいかないし、気持ち悪いし、そもそも、あなたが浮気性だし。


「まあ、直ぐ帰るわ、今日は良い魚が売れ残ったから。ついてるな、圭介。」

「やったあ!今日は祭りだな!」







……さて、後は、萌子のお姉さんだ。


「あの……なんて呼んだら……萌子の……」

「沙羅って言います。……片山沙羅です。」


「沙羅さん、私は帰りますから、鍵を渡しますね。んで、帰るとき鍵はポストに入れて下さい。戸締まりだけはお願いしますよ。」


「分かりました。」

こんな事は絶対にしないのだが、萌子が同級生と騒ぎたいときは、時々そうしていたんだ。

場所貸ししても、萌子はきっちり片付けまでやって帰ってたから。

「あの……翔太さん…私、しばらくこの町で過ごすつもりなんです。」

「えっ?なんでです?」


「萌子を探しに来たんで、職探しもしたいし……」


酔っ払いで行き当たりばったりで、有る意味妹より有り得ないんですけど……片山沙羅さん。


ウチには関西系のうるさい女の子がバイトで居るし……心当たりとなると圭介のホステスになる。


「ハローワークに行ったら?私の伝手ではろくな仕事はないし……」



「分かりました。来週探してみます。」




圭介は極上の刺身で上機嫌だった、モモは相変わらずミミガーで喜ぶ豚好きだ。

「そういやさ、すんげえ美人が面接に来たんだよね……翔太、こんな田舎町で暮らしてみたいって可笑しくないか?」


もしかして……とは思ったけど、こんな狭い町だ、彼女が圭介の所へ来たのは想像に難くなかった。

「ふーん…そう……。」

「ってかさ、翔太、お前、なんでいつもそうなんだよ?欲がないというかさ、世捨て人みたいに……」


「圭介、俺は……解ってるだろ?」


「お前さ、そんなに萌子のことが良いのかよ?もうどこにいるかも解らないのに?」


「俺はバカだから……萌子しか待ちたくないんだ。待って欲しくなくても待ってたいんだ。」

圭介もさすがに諦めた。

「好きにしろ……萌子も有る意味罪な女だな……。」


後日、沙羅って子が圭介の店で働き始めた。

彼女だった。