今年の苦労を忘れるという意味合いでの忘年会。
俺は、何にも忘れたくない。
そんなに一年がイヤだったのだろうか?
俺には忘れたくないことだらけだ。
『遠いところからわざわざ来てもらって申し訳ないです。』
涙が出そうなのを必死にこらえた記憶、そうじゃない、何かをしてあげれたらと思って俺はこの地を踏んだ。
誰かの悲しみが癒えるように、誰かの悲しみが笑顔に変わるように、いつかきっとでも良い、少しでも変わって欲しかったから。
みんな、何らかの悲しみを背負って生きている、悩んで生きている。
それを全面に出さず、耐えて生きてきたのが日本人だとも思うから。
乗り越えられない試練を神様は与えないと言う言葉がある。
俺も耐えてきたし乗り越えてきた、でも、それは人に支えられたから。
支えられて生き長らえた命なら、どこかの誰かが生き長らえる力を私は貸したいと思った。
私の出来る範囲内だけど。
それでも、感謝されることはありがたいし、生きてる感じがするのは、ひたむきに頑張れてたと思うから。
いつか、きっと、私は誰かを愛してしまうかもしれないけど、その時は、精一杯、後悔の無いように愛してると思う。
いつか言いそびれた『愛してる』を、たとえそれが別の人でも言わないと。
時は流れて、残され人の集まりでも、残された人は残された中で生きていくのだから。
何も知らない純真無垢な人でも、愛を知っている人もいるから。
しばらくは時代に流されたい、そして大切な人を探してみようと思う。