7月といえば祇園祭キラキラ

 

今年は祇園祭も山鉾巡行や様々な行事が中止ということで少し寂しい祇園祭となっているようです。

 

災厄除去への祈りを起源とする京都の夏の風物詩・祇園祭。祭りの期間中,魔除けのために民家の床の間や玄関へ檜扇を飾る習慣があることを知っていますか照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

扇のような葉


京都ならではの花文化、時代の移ろいとともに,檜扇を知らない人が増えています。

 

 

 

檜扇は万葉集にも登場する花です。

万葉集には 「射干玉(ぬばたま)」として登場します。 ぬばたまとは真っ黒い檜扇の実のことです。

ぬばたまと「鳥羽玉(うばたま)」は言い方は違いますがどちらも檜扇の実のことです。





 

真っ黒で艶やかな実の美しさが人々の心をとらえたのでしょう。

枕詞として万葉歌人に愛されました。

 

代表的な歌として

 

あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠れらく惜しも

 

                       柿本人麻呂 

 

 

檜扇の美しさを歌うというよりは 漆黒を表現するには

射干玉が一番適していたのですねビックリマーク

 

去年、植えてもいないのにこの檜扇が生えてきました。

種が欲しいと母に言われ大切に育てていたところ

真っ黒な種が弾けそうに実っているのをみて調べ、

はじめてこの実が射干玉と知りびっくりしましたニコニコ

 

オレンジの花は百合のようですが

鬼百合よりは優しく可憐。

夜には閉じてしまうところが また素敵です照れ

 

この檜扇は 空からの贈り物なので、

来年からも玄関に檜扇を生けることを続けたいですウインク

 

また 山鉾巡行を浴衣を着て見に行ける日が来ることを祈りながらキラキラ