なぜ、最近の記事やSNSでは、

犯罪や問題行動に対して、一律の答えがないのか?


いくつかの答えに対して、

人を説得できる論理を披露されると、

それを一意見として認めろ!という空気があるように感じます。



「思考停止」という現象が最近はいくらか減ってきたように思います。

 

「テレビが言うから正しい!」は実は違う。

「みんなが選んでいるから正しい!」も時として違う。

 

そう感じる人が少なくとも、

SNSを見る世代では確実に減少していると感じます。
 

この現象を

「思考停止している人が減少している」として、

今回の話を始めます。

 

 

次に、

いわゆる「ディベート上手な著名人」の論理を

SNSやニュース等で知り、

その論理を持った上で、自分の意見を構築している人が増えてきました。

 

まず、前提として、

誰かの指示や意見に従うこと自体に問題はありません。

 

また、時として、

誰かの意見を鵜吞みにして判断材料とすることも問題はありません。

 

「誰かの意見を鵜吞みに」に対して違和感がある場合は、

「人を殺してはいけません」を当然と捉えることなどがその一例です。

鵜呑みにしない以外にないですよね。

 

 

問題は、

「論理の出発地点次第で善悪が真逆になることがある。」

ということです。

 

先ほどの「人を殺してはいけません」について考えると、

今の日本での日常生活については、

問答無用で善と考えることができるはずです。

 

一方で、

戦時中や家族が凶器を持った誰かに襲われている場合、

この善悪は逆転する可能性があります。

 

それはつまり、

自分の経験や身を置く環境次第で善悪が変わる可能性がある

ということです。

 

 

最近の日本での可笑しな、理解不能な残虐的な事件の中には、

非道であっても論理が通っている場合があります。

 

あるいは、法的に問題ないからやりたい放題、などもあります。

 

しかし、

それは「間違っている」と言えることがほとんどです。

その事件などについて、論理が通っているにも関わらずです。

さらにいうなら、結果として法で裁くことができなくてもです。

(日本と他国間では、法の詰めの甘さは致命的といえますが。)

 

 

論理で善悪を判断できない場合、

何が善悪を決定づけるのか?

 

そこに、「美学(情緒)」が位置づけられると考えます。

 

「美学だなんて非論理的な!」と思われるかもしれませんが、

実際問題、現状の論理で解決できない事件がある、という事実を考えれば、

可笑しい話ではないはずです。

善悪は論理で判断できていないのですから。

 

敢えて、論理と絡めて回答するのであれば、

「正しい論理のスタート地点を決めることができる美学(情緒)」

となるでしょうか。

 

モラル、と言い換えることができるかもしれません。

 

「こうだからこう!」ではなく、「こう!」

一見、それこそ思考停止のように見えます。

しかし、それが限りなく正解だといえるのです。

 

 

現在、円安によるインバウンド需要で、

多くの外国人が日本で観光しています。

 

それと同時に、

外国人のマナーが問題となっているケースを目にします。

 

端的に言えば、

彼らのその言動は彼らの国であれば、日常なのでしょう。

(もちろん、日本だから羽目を外しているのかもしれませんが。)

 

(重ねてお伝えしますが、

決して他国批判をする意図は全くありません。

現に、アスリートやアーティストや映画など、

多くの海外作品や人物のファンでもありますから。)

 

語弊のないように言うと、

決して、その他国の考えを真っ向から否定するわけではありません。

しかし、日本の倫理観からすると、マナー違反なのです。

 

 

この現象が日本人の間で起きている可能性があると考えます。

つまり、国と国で価値観が違う、と同じ現象が、

家と家、コミュニティとコミュニティの間で、

それも日本国内でも感覚が異なってきているという現象です。

 

SNSが発達したことで、

本来の現実世界では許容されないような、

美学から逸脱した考えがあたかもマジョリティのように感じられる現象です。

(炎上が良い例かもしれません。)

 

SNSにはメリットも当然あります。

少数派で埋もれていた正しい声を見ることもできます。

また、正しい美的感覚を持った情報を得ることも。

 

 

情報の取り方と論理のスタート地点の選定力は、

同様に、「美学(情緒)」を要するのだと思います。

 

「美学って、どこでどう会得したら良いんだ?」

という意見があるかもしれませんが、

実はシンプルな話でもあります。

 

その続きはまたいつか。。。笑