なぜ、いじめ対策の最善の方法に「転校」があるのか?

 

それは、本人に原因がない限り、

人を想い、元気に生活している最中のいじめは、

ある種のババ抜きに近いと言われているからです。

 

そして、学校に行くことがメンタル的に難しい場合にも、

転校先で平和な学校生活、友人関係を過ごしているうちに、

「学校=苦しい、辛い、行きたくない」という認識から、

「学校=大丈夫かも、みんなが声を掛けてくれる、ここなら行きたい」

という認識に変わることが多くあるそうです。

 

 

例年よりも開花が遅い桜。

新社会人が入社してから、初めての休日でした。

 

「家~会社の往復を続けていると、

新卒の同期が最後のコミュニティになってしまう。」

 

30代前後で出会いがない!と悩む婚活世代は、

会社関連の生活に時間を費やしてしまっていることが多いです。

 

この相関は恋愛に限りません。

自分に入ってくる情報が偏ってしまう、ということでもあります。

 

学生時代は人間関係が仕組みとして広がりやすかった。

”勝手に”出会いが増えるので、結果として、恋愛相手を見つけることもできたということです。

 

つまり、

1.そもそもの出会いの数が多いので、

2.副産物として、恋愛対象となる出会いもあった。

ということでしょう。

 

 

さて、

家~会社の往復をいつまで続けるでしょうか?

 

一言添えるとすれば、

家~会社の往復を否定しているわけではありません。

ただ、それが何に繋がっているかは既に多くの事実を見聞きするのではないだろうか?と。

 

偏ったコミュニティにおけてリスクとなる可能性を提示させてください。

ここでいう「偏ったコミュニティ」とは同じ仕事、変わらないメンバー、変化がない日常、とします。

 

 

・”はじめまして”に弱くなる

いわゆる、コミュ力がない人になってしまう、可能性です。

28歳頃になると、大きく2つのジャンルの大人に出会えると思います。

自分がどちらに属しているかで当然聞こえ方は異なります。

 

決まったジャンル、専門性のある会話、そのメンバーとだけ関わり続けた場合、

全くの異業種、異文化(異なる価値観)の人とどんな話ができるでしょうか?

 

要するに、雑談に弱くなるのです。

見ず知らずの人との会話を発展させるポイントは決してあなたの専門的な仕事内容ではないはずです。

シンプルに「共通の話題」あるいは「相手の好きな話題」が話せるかどうかです。

 

そういう意味で、決まった人や情報にだけ触れることは幅が狭く可能性があるのです。

 

 

・歳を重ねた先の孤独

健康なあなたは毎日が充実していましたが、

日に日に、ご近所の方が病気等で亡くなってしまいます。

長生きをすればするほど、パートナー含めて周りの方があなたよりも先に弱ってしまう。

(あなたは若い頃から健康について意識してきたとします。)

 

ただでさえ、近所付き合いが減ってきている昨今、

それでも運良く同年代の友人たちと年齢を重ねることができたとしましょう。

そして、あなたはパートナーと結婚し、お子さんも無事家を出ました。

 

寿命がある中では当たり前のことですが、

元気なあなたにとって、ダメージのない話ではありません。

いつもいた人がいなくなる。でも、道を歩けば楽しそうな人がいる。

この時、どれだけの人が心を強く保てるでしょうか?

 

そして、心の強さによらないとすれば、どのような対策が取れるでしょうか?

それこそが、”コミュニティの幅”であるといえるのです。

ここでいう”幅”とは年齢帯を含めてのことです。

同期や同年代を越えた関係性です。

甘える為の関係性ではありません。年齢や業種を超えたコミュニティの価値なのです。

 

 

・緊急時の危機対応とメンタルヘルス

地震、感染症など、この数年で多くの緊急時に遭遇しました。

職を失った方もいるでしょう。

支援物資を求めた方もいるでしょう。

どんな対策が必要なのか、現場がどのような状況かわからず、

正しいアクションがわからなかった人もいるでしょう。

 

どうしたら良いかわからない。

いつまで続くかわからない。

みんな一同に不安で、そのコミュニティの中にあなたがいる時、

どんな時間を過ごすことになるでしょう。

 

実体験として、感染症拡大時には、

看護師、社会福祉士、栄養士、研究機関勤務、

この各分野の友人たちから情報を得ることができたのはとても助かりました。

 

一方で、

料理人、保育士、の友人たちからは、

自粛ムードのデメリットをありありと知ることになりました。

 

 

・あなたを価値あるものと認識ができる

クラスで居心地が悪くても、部活では楽しく充実した時間を過ごした。

これは僕自身にも経験のある話です。

いじめと言わずとも、似た経験はありませんか?

 

習い事や部活にいるあなたと、

学校や会社にいるあなたと、

コミュニティが変われば、立ち振る舞いが変わることは自然にあることです。

 

それは、「周りの意見に常に流される」とは大きく異なります。

 

 

多くの人と出会う、

人の為を想う、

そのベースには自分を大切にする。

 

そう歳を重ねていくことをしていきたいですね。