そこそこのおじいちゃんが営んでるチャリ屋のお話。

「与えて、大きく返ってくる」を体現していた。

 


仕事の都合、たまにチャリに乗るんだけど、

不調により修理をすることに。

近くのチャリ屋を調べ、直しに行った。

 


まず、ネット上の評判が異常に高い。

「対応が丁寧」「愛想が良い」など、とにかく褒めちぎられていた。

 


実際に行くと、たしかに丁寧!

下町のおっちゃん♪って感じ。

 


で、気になるから色々聞くことに、

 


Q.このお店は長いんですか?

→もう50年はしてるね。

 

Q.50年前に創業されているんですか?

→いや、親父の代からだから、80年くらいになるのかな。

 

Q.車乗る人が減って、チャリの需要って増えてます?

→増えてるんだろうけど、

うちみたいな店で買う人はなかなかいないね。

ドンキとか、ビッグカメラで買う人が多いみたいよ。


だから、うちは修理とかそういうのでやっていってる感じだね。

 

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僕のチャリを修理している最中、プチセレブ風なおば様が

「すみません。なんか後ろのタイヤがカラカラ鳴るんですけど~」

とやってきた。

 

おっちゃんがちゃちゃっと直すと、

「おいくらですか?」と聞いたおば様に対して、

「いいよ、次壊れたら交換なっちゃうと思うからその時で!」とおっちゃん。


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Q.コロナでお客さんって減ったりするもんなんですか?

→いや、そんなには変わらないかな。

増えもしないし、減りもしない。

 

Q.それにしても、50年以上、ここで営んでるの凄いですよね?

→なんかネットにも評判良く書いてもらってるみたいだし。

うちはすぐ直すしね。

というか、女性やお母さん達って、ちょっとしたことで来るから、

数百円の修理とかはすぐ直るんだよ。

 

Q.そうなんですよ、すぐ直すってのもあって来ました!

さっきだって、タダで修理するんですね?

→ほんと100円くらいの内容だからね。

ちゃんと壊れた時に来てもらえるから、あういうのにお金は取らないよ。

 

Q.実際、タダで直した後、ちゃんとした修理やその他リピーターになってる人とかいます?

→いるよ!うちはそういう人がほとんどだね。

 

 

 

ざっと、こんな感じなんだけど、

これ、かなり深い話だと思う。

 


「エビで鯛を釣る」というか、

本当にお付き合いの延長上で商売されている、って感じがする。

 

 

 

今風の賢い風に言うなら、

「キャッシュポイントを手前に置かない」って感じだろうか?

 


油断すると、見返りを求めがちになるよね?


もし、付き合いで購入してあげたりするとなんかね。

それも、「良いもの」とかだったら、

ただの仕入れ先変更だからメリットは目に見えてわかるけど、、、

 

とにかく、学んだ。

 

というより、再認識した、って感じでした。

 




素敵な大人と出会いました。