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「この湖に誓う」
そう言ってくれた彼女は、もう忘れてしまっているのだろう。

泣きながら入水するのを必死で引き止めた夜の砂浜。
遠く対岸の町の灯りが滲んでいた。

「ごめん」
涙にキラキラ輝く湖面の粒が、君の頬を伝わった。

3人の女の子に恋をし、3つの夢を見失った。

「ほら、もう一杯飲めよ」
琵琶湖の水で割ったウイスキーの紙コップを差し出した彼奴。
かき鳴らすギターはロックンロール!

……30年前の出来事が、行く当てなどなく雨に打たれて浮かんでいた。