軽く半泣きになりつつも
再び食べ出す餓鬼
いやあ、
米とサバは鉄板だわさ
会場で時折、
ワチャワチャとテーブルを拭きだす
パートのおねえさま
その御婦人が
なんと
私に声をかけてきた
やべ。
食べ過ぎ、とか言われんのか
思わず表情を凍らせた餓姫に
その御婦人が問う
「さっきの子、知り合いなの?何話してたの???」
あ、怒られるんじゃなかったのか、と、ほっと胸を撫で下ろすも。
「どうしたらそんなにいっぱい食べられるのですか?」って聞かれました。だなんて言えねぇよ。
再び言葉に窮する。
しかし先程の顛末でエネルギーが枯渇してしまった私は
「いやぁ。全く知らない子なんですが、どうしたらそんなにいっぱい食べられるのですか、って聞かれちゃいましたぁ」と
アホみたいに正直に答えてしまう。
「おほほ。そうよねえ。目立つもんねえ」
「ごめんなさいね、気になってしまって、聞いちゃって。」
「ごゆっくりたくさーん食べてね〜、おほほほ〜」
御婦人はほほえみながら厨房に帰ってゆきました
波乱万丈な朝食
特にオチはない。