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餓姫は、食べたものが消化され、吸収され、自らの肉体の地血となることが許せません。
胃の中に栄養源が入ったままになっていることが耐えられません。
生きて動いて働いて
食べて飲んで吐く
そのために最低限必要なもの、稼働するためのエネルギーとして、燃焼し消失するものしか「食べて」はならないのです。
体力を失うと、食べる力すら奪われます。
過食嘔吐出来なくなるなんて、死ぬより辛いことだから。
餓姫は、食べ吐きをするための経済力と体力を維持するためだけに「食べる」のです。
それが餓姫のポリシーであり、生き方であり、主義であり、ライフスタイルなのです。
消化吸収
それは、餓姫が忌み嫌う悍ましい事象。
餓姫が捨てた、自然の理(ことわり)
餓姫は、とうの昔に捨て去ってしまったそれを、取り戻したいとは思わない。
ただ、食べたものを自己処理し、自らの肉体の一部にする、という行為は、この上なく尊いものだと思う。
餓姫にはなし得ない至難の偉業。