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26歳くらいの頃から。
拒食から早々に過食に転じて以来、餓姫は過食嘔吐を生涯のパートナーとして生きてきた。
きっと、これからも。
摂食障害と診断された当初、「この“病気”は、とっても手ごわい難治性の精神疾患。既往歴が10年、20年になる人も多い」と聞かされたが、まさか自分もそうなるとは想像もしていなかった。
餓姫は既に20年選手だ。
過食嘔吐を欠かすことのない毎日。日常。
いや、違う。
過食嘔吐から離れていた? 離されていた期間もある。
3回ほど精神病棟に入院したことがある。
入院中は「〇〇kgになるまで△△しちゃだめ!」「◎◎kgになったら、□□してもいいよ!」という、クソみたいな行動制限を課せられ、必死に食べて吸収した。過食嘔吐なんてもってのほか。
1回目の入院時は、餓姫自身も過食嘔吐を手離したい、手離さなければ、と思っていたから。
頑張ったさ。
半年間、カギのかかった病棟で暮らした。
メンタルを病んだ優しくて愉快で危ない仲間が沢山出来た。
副主治医の研修医に恋をした。
食べて食べて食べて吸収して、太らされるのが嫌で、お決まりの過活動にもなった。
(一日中病棟内を競歩。ベッド上監禁時は無駄に腹筋と足上げ運動www)
点滴につながれて、閉じ込められた野良犬みたいな生活を満喫した。
楽しくも辛い軟禁生活。
45㎏で晴れて退院。
体重も戻り、努力の結果、“普通に”食べられるようになった。。。。
ような気がした。
そうでなくちゃならない、と思っていた。
病院食と点滴で増やした体重には、過食嘔吐を止める力なんてない。
体重を増やすプロセスが、摂食障害の症状や行動を緩和するものでもない。
今となっては、良い思い出だ。
入院している間は、妖(あやかし)的なまやかしで、“普通に”食べられるようになるけれど。
娑婆に出ると、遅かれ早かれ、私の生涯の伴侶は私のもとに舞い戻ってきた。
過食嘔吐は、いつだって私の傍らにある。
決して、私を疎外しない。
餓姫は過食嘔吐に縋り付いているし、きっと過食嘔吐も餓姫に縋り付いているんだ。
寄生? 共生?
どっちだっていいさ。
これが餓姫の、生き方。